兵庫県などによる「1・17のつどい-阪神・淡路大震災30年追悼式典」は、神戸市中央区の県公館とHAT神戸の2会場を映像でつないで開かれた。天皇、皇后両陛下は県公館に参列された。両陛下の出席は皇太子時代の2010年、震災発生15年の年に開かれた追悼式典以来。佐渡裕さんの指揮で兵庫芸術文化センター管弦楽団(西宮市)が献奏し、参列者が正午に黙とうした。(金 慶順)
■主催者代表あいさつ(要旨)
斎藤元彦兵庫県知事
震災で犠牲になられた方々に哀悼の誠をささげ、復興へと歩んでこられた全ての皆さまに敬意と感謝を表します。
この30年間、日本列島を数々の大災害が襲いました。人々は悲しみに耐えながら復興に立ち上がり、その経験や教訓のバトンをつなげてきました。兵庫県で提唱された創造的復興は、国内外の災害復興の基本理念となり、防災・減災は着実に前進しています。その歩みを止めず、震災後に生まれた若い世代にもつなぎ、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて県民一丸で取り組みます。
浜田知昭兵庫県議会議長
震災から学んだ教訓を忘れることなく、広く発信し、地域や世代を超えてつないでいくことこそ、震災を経験した私たちの責務です。また今後の災害に備え、官民一体で防災・減災対策を講じなければなりません。
震災で犠牲となられた方の尊い御霊(みたま)に対し、心から哀悼の誠をささげますとともに、安全で安心な社会の実現に向け、さらなる努力を続けてまいります。