本の完成を喜ぶ増田ゆきみさん(左)と田坂美代子さん=神戸市中央区港島中町6
本の完成を喜ぶ増田ゆきみさん(左)と田坂美代子さん=神戸市中央区港島中町6

 「生きる意味を見いだす30年間だったと思います」-。阪神・淡路大震災で被災した女性たちが震災直後の経験や現在の思いをつづった手記を集めた「女たちが語る阪神・淡路大震災1995-2024 いいたいことがいっぱいあった」が今月、出版された。震災発生から来年1月で30年。編集、製作に携わったNPOの女性は「震災を経験していない世代や、100年後の女性たちに残したい」と願う。(名倉あかり)

行き場のない怒りや諦めにあふれ

 認定NPO法人「女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ」(代表理事・正井礼子)が編集。同法人は1996年にも書籍「女たちが語る阪神・淡路大震災」を手がけた。