兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)で開催中の展覧会「藤田嗣治×国吉康雄 二人のパラレル・キャリア-百年目の再会」(神戸新聞社など主催)が11日、入場者数1万人を突破した。1万人目となった大阪府吹田市の会社員、佐々木日菜子さん(23)にオリジナルポストカードなどの記念品が贈られた。
藤田と国吉は20世紀前半に海外で活躍。藤田は「乳白色の下地」と呼ばれた独特の画風で、フランスで名声を確立した。国吉は東洋を感じさせる独自の表現で、アメリカ具象絵画を代表する画家となった。展覧会では2人の歩みを対比させながら紹介している。
佐々木さんは知人の留田峻輔さん(25)=尼崎市=と来館。「『美術に触れてね』と祖母からチケットが送られてきたから来た。1万人目になってびっくり。動物好きなので、藤田嗣治の白い猫の絵が楽しみです」と笑顔だった。
8月17日まで。午前10時~午後6時。一般2千円。月曜休館(7月21日と8月11日は開館、翌日休館)。同館TEL078・262・1011
(長沢伸一)