温度差の大きな場所に移動することで、脳出血などを引き起こす「ヒートショック」への注意を呼び掛けようと、兵庫県加古川市消防本部がチラシを作り、高齢者向けの宅配弁当業者が届けている。冬場は浴室などで起こりやすいといい、同市や同県稲美、播磨町の約1500人に配る。
ヒートショックは、冷えた脱衣所、浴室から暖かい湯船に入るなど、急激な温度差によって血圧が大きく変化し、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす。
高齢者がなりやすく、同本部によると、昨年の浴室・脱衣所内での救急要請209件のうち、65歳以上が155件で、死者58人のうち53人に上った。
同本部が宅配弁当の6事業者に協力を依頼。10日から、スタッフが配達時にチラシを渡している。
加古川市の女性(89)は、ニコニコキッチン加古川店(同市)のスタッフから弁当と一緒に受け取り、「寒さが厳しくなってきたので、気を付けたいですね」と話した。(斉藤正志)









