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力石の奉納に挑む瀬川喜樹さん。石材業者に依頼して石を用意した=高砂市阿弥陀町魚橋
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力石の奉納に挑む瀬川喜樹さん。石材業者に依頼して石を用意した=高砂市阿弥陀町魚橋

 播磨の歴史を研究する兵庫県姫路市白浜町の瀬川喜樹(よしき)さん(73)が28日、高砂市阿弥陀町地徳の鹿嶋神社で、巨石を担ぎ上げる「力石」の奉納に挑む。江戸時代から明治期にかけて、各地で力試しのために盛んに行われていたといい、瀬川さんは10年前に文献で知った。挑戦したい気持ちが徐々に芽生え、石材業者に依頼し、重さ82キロの石を用意。「年齢的にも最後のチャンス。絶対に持ち上げたい」と意気込んでいる。

 力石は、かつて力自慢による鍛錬や娯楽として、各地で担ぎ上げられていたとされる。姫路市大津区天満の神明神社では秋季例祭宵宮に、屋台の練り子が力石を担ぐ行事を地域で継承しており、「天満力石の力持ち」として、市の無形民俗文化財に指定されている。

 瀬川さんは筋力トレーニングが趣味。近年は「新型コロナ収束の願いを込め、自分の力を試したい」と、力石への思いを抱き続けてきた。

 今年4月には、友人ら14人と「播州力石保存会」を結成。奉納に向けて、自らデザインしたのぼりも鹿嶋神社に掲げた。日々のトレーニングを欠かさず、気持ちを高めている。当日は疫病退散を祈願して、午前9時半ごろから神職によるお払いを受け、同11時ごろに奉納する予定。(田中朋也)

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