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マップに登場するキャラクターをデザインした永惠陽子さん=高砂市阿弥陀町生石、市教育センター
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マップに登場するキャラクターをデザインした永惠陽子さん=高砂市阿弥陀町生石、市教育センター

 兵庫県高砂市教育委員会が、市内の遺跡について子どもたちや地域住民に関心を持ってもらおうと、「遺跡をめぐろう ぐるりんマップ」と題した地図を2万部作った。土器を持った縄文時代の女の子、蹴鞠(けまり)を楽しむ貴族など各時代を象徴するキャラクター8人が登場。それぞれの遺跡が、どのような時代背景で造られたのかを分かりやすく解説する。(笠原次郎)

 約34平方キロの市域には、旧石器時代から江戸時代までの95の遺跡がある。市教委生涯学習課は1991年度、開発業者向けに遺跡の場所を示す地図を作り、保護に努めてきた。

 この地図を基に、約36万円をかけて「ぐるりんマップ」を作製。5月には、市内の小中学校と高校に約8400部を配った。

 A2判の地図を折り畳むと、持ち運びに便利なA5サイズになる。表紙には、生石(おうしこ)神社(同市阿弥陀町生石(おおしこ))の御神体で国史跡に指定されている「石の宝殿」などの写真に加え、学芸員の永惠(ながえ)陽子さん(41)がデザインした8人のキャラクターがあしらわれている。

 遺跡巡りの4ルートも紹介。曽根・北浜コースには、縄文時代(約3千年前)の成人男性の人骨が出土した日笠山貝塚(同市曽根町)があり、人骨は県立考古博物館(同県播磨町大中1)で常設展示されている。阿弥陀・中筋コースには、古墳時代の前方後方墳「経塚山古墳」(同市阿弥陀町阿弥陀)が高御位(たかみくら)山への登山道上にあり、石室の石組みを見学できる。

 永惠さんは「マップを手に現地を訪れ、想像を膨らませてほしい。普段の生活ではあまり目にしない遺跡を、知ってもらうきっかけになれば」と期待する。市役所や各公民館、図書館、市観光交流ビューロー(同市高砂町今津町)で無料配布中。市教委生涯学習課TEL079・448・8255

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