兵庫県立農業高校(加古川市平岡町新在家)の生徒が育てた肉牛が、但馬牛(うし)の品質を支える「種雄牛(しゅゆうぎゅう)」の候補に選ばれ、種雄牛を管理・育成する県北部農業技術センター(同県朝来市)に引き渡された。「種雄牛候補牛」と呼ばれ、県内で毎年約1万頭生まれる子牛のうち、16頭しか選ばれない狭き門。同校によると、全国でも農業高校から種雄牛の候補を“輩出”するのは極めてまれという。(広岡磨璃)
最終的に種牛として活躍するにはさらに関門が待ち受けるが、評価を受け、生徒たちは「元気に育ってくれた牛のおかげで、貴重な経験ができた」と喜ぶ。
種雄牛生産は県立農業高にとって、十数年がかりのプロジェクト。母親となる雌牛の育成に力を注いだ結果、2年前に同校の雌牛「ふくのはな2号」に同センターから声が掛かり、交配させた。人工授精による受精卵から昨年7月、雌雄3頭の子牛が誕生。うち「満開号」が候補牛に選ばれた。
育ててきたのは動物科学科の生徒で、「肉牛研究会」の6人が中心となった。赤ちゃんの頃は哺乳瓶でミルクをやり、牛を座らせずにひもでつないで立たせる「つなぎ運動」や散歩で足腰を鍛えてきた。
常時25頭前後いる牛を「生徒は分け隔てなく、大事に育てている」と岡本記佳(のりよし)教諭(44)。満開号はすくすく育ち、平均を大きく上回る体高約110センチ、体重約240キロにまで成長した。同センターは検査で発育の良さを評価し、購買を決定。1月17日に同校を“卒業”した。満開号から改名した「茂風波(しげかぜなみ)」は、研究会部員の好きな字「風」が入った名前が選ばれた。
「やんちゃで人懐こい、元気な男の子」と満開号のつぶらな目を見つめ、黒々とした首元をなでる生徒たち。時には蹴られ、跳びはねる後ろ姿を追い掛けることもあった。3年の生徒(18)は「ここからはこの子の頑張り次第だと思う。寂しいよりも『頑張ってきてね』という気持ち」。1年の生徒(16)は「出産から今まで成長を見続け、候補牛として送り出す貴重な経験ができた」と振り返る。
岡本教諭は「元の血統も重要だが、生徒たちが病気もさせず、発育良く育ててくれたこその結果。この経験は将来への自信につながる」と目を細めた。
【但馬牛と基幹種雄牛】但馬牛は兵庫県産の黒毛和牛で、但馬牛のみを交配させる「閉鎖育種」で品質を保つ。父親として凍結精液を雌牛に提供できるのは、精液の状態や子の肉質によって選ばれる12頭の「基幹種雄牛」のみ。毎年、「待機牛」が7頭ずつ選ばれ、検査を経て基幹牛との“入れ替え戦”を行う。待機牛の候補として年16頭の子牛が選ばれ、基幹種雄牛になるまでに生まれてから5年かかる。

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