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寺子屋塾で小学生の学習意欲高めよう 大学生ボランティアらが宿題指導 加古川

2022/07/19 05:30

 地域の子どもたちの学習意欲を高めるきっかけをつくろうと、加古川市平岡町土山の平岡公民館で地域の小学生を対象に、大学生らのボランティアが宿題を教える「ひらおか寺子屋塾」が開かれている。(児玉芙友)

 学校授業の学び直しや、自主的な学習を促す目的で、任意団体「平岡町を良くする会」が主催。自身も小学生の子どもを持つ塾長の山本瀧湖(たつひろ)さん(45)=加古川市=が中心となり、月2回開校している。

 毎回同市にある兵庫大学や平岡地域包括支援センターに協力を求め、兵庫大の教職課程の学生や、教師経験のあるボランティアらが指導員として参加している。

 3回目の開催となった7月2日。平岡東小学校の2~6年生計8人が、配布したチラシを見て訪れた。この日は1人の児童に2人の指導員が付いてサポート。国語や算数の宿題を持ち寄った児童たちは、分からない所を一つ一つ尋ねながら学習に取り組んだ。学校の宿題や指導員が用意したテキストを使うが、他の参考書などを持ってきてもいいという。

 勉強の後には、参加者全員でレクリエーションに取り組んだ。トランプやお絵かきをして遊んだほか、「みんなでかけ算」と題して、かけ算の仕組みを児童で互いに教え合うなど、和気あいあいとした雰囲気で、積極的に学べるような工夫をしている。

 参加した児童からは「もっと勉強したい」「また次も来るから」と声が上がった。山本塾長は「いろんな世代が子どもたちに関われるのが理想。加古川を教育のまちにしたい」と力を込めた。今後、同様の無料寺子屋塾を加古川市全域に広げていきたいという。

 参加無料。毎月第1、3土曜。午前9時~正午。問い合わせはメールアドレスhymmt@carol.ocn.ne.jp

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