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神野小学校近くを飛ぶコウノトリ=2021年11月、加古川市神野町(神野小創立150周年記念事業実行委員会提供)
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神野小学校近くを飛ぶコウノトリ=2021年11月、加古川市神野町(神野小創立150周年記念事業実行委員会提供)
コウノトリの巣塔が設置されることになった神野小学校=加古川市神野町石守
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コウノトリの巣塔が設置されることになった神野小学校=加古川市神野町石守
三江小学校の巣塔。今春、コウノトリの雌が抱卵する姿が見られた=豊岡市庄境
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三江小学校の巣塔。今春、コウノトリの雌が抱卵する姿が見られた=豊岡市庄境

 国の特別天然記念物コウノトリの目撃が相次ぐ兵庫県加古川市神野町にある神野小学校の敷地内に、繁殖の場となる人工巣塔が設置されることになった。県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)によると、学校敷地内にできるのは全国で3例目、県内でも豊岡以外では初めてという。19日から設置工事が始まり、21日に完成する予定。(増井哲夫)

 本年度に150周年を迎える同校の記念事業の一環で、地域団体や卒業生、PTA、学校関係者などによる実行委員会が企画。同校がため池などで実施する環境体験学習のさらなる充実に役立てるとともに、地域の豊かな生態系のシンボルとなることも期待される。

 東播磨県民局によると、東播磨3市2町への飛来は年々増加し、2019年度は26羽、20年度は93羽、21年度は139羽が確認された。神野町ではため池や農地で頻繁に目撃されており、20年11月には布池(加古川市神野町神野)のほとりに加古川市内初の巣塔が完成。同地域ではコウノトリの飛来が秋冬の風物詩になっている。

 19年4月に赴任した福井敏幸校長(59)は、「ため池での環境体験学習で『コウノトリが来るんです』と聞いた時は驚いた」と振り返る。児童が歓声を上げているので外を見ると、校舎の上をコウノトリが滑空していたこともあった。

 巣塔の設置は150周年記念事業に合わせて2年前から検討してきた。同校敷地南端の一角に、高さ約12メートルの巣塔を建てる。同校南側には農地を挟んで歩道があり、校外からも眺めることができる。

 「コウノトリとの関わりを環境学習などにどう生かしていくか、ここからがスタート」と福井校長。「コウノトリが巣作りしてくれるまちとして、地域住民や子どもたちが誇りに思えるような取り組みにしていきたい」と話した。

 実行委は、全国の卒業生らに応援してもらいたいと、クラウドファンディングを立ち上げた。9月30日まで。ウェブサイト(https://camp-fire.jp/projects/view/614397)から。

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