生きるのヘタ会?×神戸新聞

「生きヘタ?」ニュース

■プレッシャーとの付き合い方について順天堂大スポーツ健康科学部客員教授の荒木香織さんに聞きました

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スポーツ心理学者の荒木香織さん。昨年3月まで園田学園女子大(尼崎市)の教授を務めた(CORAZON提供)
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スポーツ心理学者の荒木香織さん。昨年3月まで園田学園女子大(尼崎市)の教授を務めた(CORAZON提供)

 「生きるのヘタ会?」の1月のテーマは「プレッシャー」です。2012~15年にラグビー日本代表のメンタルコーチを務めた順天堂大スポーツ健康科学部客員教授の荒木香織さん(スポーツ心理学)に、プレッシャーとの付き合い方などを聞きました。

 -プレッシャーとは?

 「そもそもプレッシャーは、自分が勝手に作り出しているものです。『プレッシャーと戦う』という言い方がありますが、戦わないといけないなら、作らないようにすればいいんです」

 -どうすれば?

 「プレッシャーを『分解』することです。技術面の不安からきているのか、周りの環境に関することなのか。プレッシャーを漠然とした不安のままにせず、なぜそう思うのか、原因を洗い出し、一つずつ対処法を探していきます。本番に体が固まってしまったら、その時点でできることはもうありません。事前の準備で、不安の原因を明らかにしておくことが大事です」

 -できることとは。

「プレッシャーのすべてが悪く作用するわけではありません。脅威と受け止めるとストレスですが、挑戦と考えれば前向きに取り組む原動力にもなり、自分の受け止め方次第といえます。『失敗したらどうしよう』と考える自分に気づいたら、『思考停止法』を用い、そのネガティブな思考を止めましょう。また、『相手が強かったらどうしよう』と考えたところで、相手をコントロールすることはできません。自分でコントロールできることと、できないことを明確にしておくことが大切です」

 -ほかには?

「パフォーマンス向上のためには自分自身を知り、何がしたいのか、何のためにそれをするのかという大義を持って、練習に取り組むことが大切です」

(聞き手・中島摩子)

 

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