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<はりまスポーツ>女子バスケ・姫路イーグレッツ 初勝利へ課題明確に オータムカップで善戦

2022/09/10 13:30

 女子バスケットボールの姫路イーグレッツは2日、Wリーグの前哨戦「オータムカップ」(群馬県高崎市)に出場。昨季リーグ9位の東京羽田を相手に敗れたが、終盤までもつれる大接戦を演じた。10月22日の開幕戦(新潟県)に向け、チームは自信と課題を力に初勝利を目指す。

 日本代表司令塔の本橋を欠く羽田に対し、姫路は開始早々、羽田のシューティングガード鷹のはしのスリーポイント(3P)で突き放される。少しでもマークを外せばネットを揺らす長距離砲。姫路は激しい当たりに対して思うようなシュートが打てず、最初の10分は14-28と圧倒された。

 ただ第2クオーターは互角の点差に持ち込み、後半、姫路は攻撃的なディフェンスで勝負をかける。伊与田ヘッドコーチ(HC)が「約束事を徹底できればW相手でも通用する」という守備はポイントガード文屋を中心にトラップを仕掛け、相手のミスを誘発。守りからゲームを立て直すとシュート精度も上がり、パワーフォワード樋口が4本(成功率50%)を決めた3Pはチームでも47%を超え、1点リードで最終クオーターへ。

 緊迫した展開から残り2分21秒、樋口の3Pで75-75。ただここから、姫路はエース白崎が激しいマークで抑えられ、対する羽田は多彩かつ着実に得点を積み上げて新規参入チームの挑戦を振り切った。

 チームハイ22得点の白崎は「ゲームの入りが悔やまれるが、課題は明確。チームとしては約束事の徹底を開幕までに底上げしていきたい」と前を向いた。(大山伸一郎)

■「世界レベルの攻防に注目を」 Wリーグ取材記者・田島早苗さんに聞く

 姫路イーグレッツの挑戦開始はいよいよ来月。Wリーグ取材の第一人者である田島早苗さんに、国内最高峰の舞台の魅力とチームの可能性を聞いた。

     ◆

 東京オリンピックで世界2位となった選手たちが所属するWリーグの魅力は、スピードとシュート力。そしてディフェンスの激しさや連動性ある動きなどが挙げられます。そして、ひたむきなプレー。最後まであきらめず、チームのために自分がやるべきことをやり抜く選手の姿を見ると、胸が熱くなります。

 今までたくさんのゲームを見てきましたが、日本一をかけた決勝だけでなく、レギュラーシーズンから、どの試合にも同じようにこのような魅力が詰まっているのがWリーグです。

 姫路の選手たちは、全員がWリーグでは新人。他チームより経験の差があることは否めませんが、オータムカップでも強固なディフェンスを見せたように、伊与田HCの下、チーム力は確実にアップしています。さまざまな経験を積み重ねながら強化を図るチームが、参戦1年目のシーズンでどのような戦いを見せるのか、楽しみです。

 Wリーガーの彼女たちは世界レベルで戦っているということを、多くの人に知ってもらいたいですし、そのために私も、彼女たちの挑戦を多くの人に伝えることができればと思っています。(談)

【田島早苗(たじま・さなえ)】月刊バスケットボールやバスケットボールキングの編集部などを経て、現在はフリーランス。日本代表から中学、高校生といったさまざまなカテゴリーでの取材を長年続けている。

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