地方選挙
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 福崎町議選(定数14)が20日、投開票された。18人が議席を争い、現職8人、新人6人が当選。過去の町議選に比べて新人や女性の候補者が多く、投票率の上昇が期待されたが、前回(60・70%)を2・21ポイント下回る58・49%で過去最低を更新した。(喜田美咲)

 新人は全員が当選し、変化への期待感が表れた結果となった。当選者の党派別内訳は公明1人、共産1人、無所属12人。性別は男性10人、女性4人で、女性は前回より3人増えた。

 町出身の民俗学者、柳田国男の著書にちなみ、「妖怪」を用いた観光施策に注力する同町は、観光客数が約10年前の3倍に増えるなど、まちのにぎわいづくりで成果を挙げている。一方で2019年に完了したJR福崎駅前再整備など大規模事業が立て込み、逼迫(ひっぱく)する財政の建て直しが最重要課題となっている。

 選挙戦では各陣営が、既存事業の見直しや歳入の増加につながるアイデアをアピール。少子高齢化が加速するまちでの子育て施策や福祉サービスの拡充、若者の働く場所の確保策などについて主張を展開した。

 開票は午後9時から町役場(同町南田原)で始まり、陣営関係者らが得票数の行方を見守った。大きな混乱はなく、作業は比較的スムーズに進んだ。

 当日有権者数は1万4934人(男性7152人、女性7782人)。期日前投票の利用者は4629人で、前回より572人多かった。

 開票から一夜明けた21日、当選者14人が町役場に集まり、町選挙管理委員会の山田朋弘委員長から当選証書を受け取った。

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