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ギルディング加工の和紙をあしらった仏壇をアピールする大西淳滋郎社長=ごくらくや佛檀店本店
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ギルディング加工の和紙をあしらった仏壇をアピールする大西淳滋郎社長=ごくらくや佛檀店本店

 近年の仏壇離れに加え、新型コロナウイルス感染拡大による消費の冷え込みを打開しようと、兵庫県加古川市加古川町備後の老舗仏壇店「ごくらくや佛檀(ぶつだん)店」が、フランスの金箔(きんぱく)技法「ギルディング」で彩る和紙をあしらい、斬新な新製品を開発した。ツバキやキク、ハスの葉をかたどった「和」のデザインと、鮮やかな金箔の「洋」が融合している。(笠原次郎)

 同店は1867(慶応3)年に創業し、150年以上の歴史を誇る。社是に「伝統とは革新の継続である」を掲げ、5代目の大西淳滋郎現社長(61)は10年前から“変わり種仏壇”を製品化。八角形の仏壇をはじめ、クスノキを彫り出した高さ十数センチのミニ仏壇などを販売してきた。

 背景には、仏壇業界を取り巻く環境の厳しさがある。住居の洋風化が進み、仏間のない家が増加。経済産業省によると、全国で同業界の従業員数は2000年の6058人から19年には38%減の3754人、出荷額も6008億円から38%減の3725億円となった。同店では、コロナ禍で客足がさらに鈍ったという。

 こうした状況の中、フランスの伝統技法に目を付けたのは、大西社長の妻で役員の由美子さん(58)。愛媛県内子町で平安時代から作られている大洲(おおず)和紙に、ギルディング加工が施されているのを見つけた。のりを付けた絵の上に色付けられた箔をまき、華やかな図柄が描かれていた。

 それを仕入れ、黒檀(こくたん)製の仏壇(幅、奥行き、高さとも約30センチ)の縦面にあしらった。由美子さんは「華やかさと同時にシックな感じがあり、和と洋が融合。現代の家にマッチする」とアピール。価格は税込み11万円。小ぶりなため、ペット用としての需要も見込む。

 コロナ禍で同店は、ベテラン職人らによる作業の様子が見られる工場見学を、11月にオンラインで実施して好評を得た。来年1月23日午後4時半からも、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って開く。参加費千円で要申し込み。同店TEL079・421・3000

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