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JR加古川駅前に移転する加古川図書館。三島由紀夫が徴兵検査を受けた場所としても知られる=加古川市加古川町木村
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JR加古川駅前に移転する加古川図書館。三島由紀夫が徴兵検査を受けた場所としても知られる=加古川市加古川町木村
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 兵庫県加古川市は、老朽化が進む市立加古川図書館(同市加古川町木村)を、JR加古川駅前の加古川ヤマトヤシキが入るカピル21ビル6階に移転する方針を決めた。来年10月に開館予定。市民が利用しやすい立地を生かして、にぎわいを生み出し、中高生らのために学習スペースも設ける。一方、現在の建物は県の景観形成重要建造物に指定されているが、耐震性が不足している可能性があり、市は解体も選択肢として検討する。(斉藤正志)

 加古川図書館は建築家置塩章の設計で、1935年に当時の加古川町公会堂として建設された。鉄筋コンクリート造りの2階建てで、延べ床面積は1220平方メートル。正面の扇形の窓は、アールデコ調の幾何学模様のステンドグラスで飾られ、昭和モダンの雰囲気を残す。同市内に本籍のあった作家の三島由紀夫が、徴兵検査を受けた場所としても知られる。

 74年から図書館として利用。年間延べ約10万人が図書を借りている。外壁の劣化や雨漏りがあり、市が今年3月に策定した公共施設の再編計画では、図書館の移転か休止を検討するとしていた。

 カピル21ビルの6階には加古川ヤマトヤシキの催事場があるが、市によると、市の第三セクターで床を保有する「加古川再開発ビル」との契約が来年3月で切れるため、移転先に選んだ。広さは2366平方メートル。同じフロアにある紀伊國屋書店との連携も検討する。高校生からの要望が多いとして学習スペースを設けるが、他の詳細は決まっていない。

 15日まで開会されている市議会に、2020、21年度にまたがる移転費用約4億7300万円を計上した一般会計補正予算案を提出しており、可決されれば来年4月にも着工する。

 現在の建物については、15年に日本建築学会近畿支部が保存を求める要望書を提出している。図書館移転後は当面、書庫として使うという。

 耐震診断は実施していないが、補強や改修には多額の費用が見込まれる。岡田康裕市長は「耐震改修して使う意向はない」と明言しており、「解体も選択肢だが、(保存に)強い思いを持っている人がいることも分かっている。慎重に話し合いたい」と話す。

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