東播

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濱田真さん
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 日本列島に本格的な冬がやってきた。「今年は特に冷えるなぁ」。兵庫県の東播地域に住むかこじぃ(80)、かこばぁ(74)はつぶやいた。こたつを出して、夜は布団に湯たんぽを入れて就寝。寒さ対策はばっちり、と思っていたが、加古川市消防本部から「ヒートショックにご用心!」と書かれたチラシが届いた。どういうことじゃろ。同本部救急課係長の濱田真(まこと)さん(37)に聞いた。

 かこじぃ ヒートショックなんて、聞いたことないのう。

 濱田さん 生活の中で急激な温度変化を受けて、血圧が大きく変化することが原因となって起きる健康被害のことです。脳出血や脳梗塞、心筋梗塞など、深刻な症状を引き起こします。

 かこばぁ どんなときに起きるの?

 濱田さん 冬場に、お風呂に入ろうとしているときに起きるケースが多いです。暖房の効いた暖かい部屋から、寒い脱衣所に移動すると、血管が縮んで血圧が上がります。そこで服を脱ぎ、冷えた浴室に移ると、さらに血圧は上昇します。その状態から温かい湯船に漬かると、体温が急に上がり、血圧が急低下します。脳出血や脳梗塞などを起こすだけでなく、貧血で倒れて頭を打ったり、お風呂で溺れたりしてしまいます。

 かこばぁ 怖いわぁ。

 濱田さん 特に、高齢者は注意が必要です。加古川市消防本部管内(加古川市、稲美、播磨町)では昨年、浴室や脱衣所内での救急要請は209件あり、そのうち74%に当たる155件が65歳以上の高齢者でした。58人が亡くなっていますが、うち53人が高齢者でした。なかなかお風呂から上がってこないので、家族が見に行ったら溺れていたというケースなどは、実際に起きています。

 かこじぃ どうしたら防げるんじゃ。

 濱田さん 脱衣所や浴室をヒーターなどで暖めておくなど、温度差をなくすことが予防になります。お風呂のふたを開けておいたり、シャワーで壁を暖めておいたりすることも効果があります。

 また、高齢者は熱いお風呂に入りたがる人が多いかもしれませんが、41度より低くすることを勧めています。かけ湯をするなど、徐々に体を慣らすことも大切です。

 かこじぃ それくらいなら、できそうじゃのう。

 濱田さん 食事や飲酒後は血圧が下がりやすくなるので、お風呂は控えてください。入浴前後に水分を取ることも予防になります。糖尿病や高血圧、肥満など基礎疾患のある人は、特にリスクが高いとされていて注意が必要です。

 かこばぁ 早速、きょうから気を付けようかな。

 濱田さん 家族による見守りや声掛けも重要です。高齢者は早朝にお風呂に入るなどして、家族が気付かないうちに事故が起きていることがあります。お風呂に行くときは「今から入ってくるよ」と家族に声を掛け、家族はお風呂が長いなと感じたら見に行くようにしてください。万が一、体調を崩しても、早く気付けば助かるケースもあります。

 かこばぁ もうすぐ新年。健康に年を越したいわねぇ。

 濱田さん お正月はお餅を喉に詰める事案も起きているので、気を付けてくださいね。よくかんでゆっくり食べる▽小さく切って食べやすくする▽一度にたくさん食べない▽飲み物と一緒に食べる▽家族が目を離さないようにする-が予防になります。注意して、楽しいお正月を過ごしてください。(まとめ・斉藤正志)

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