兵庫県の加古川市立漕艇(そうてい)センター(同市上荘町井ノ口)で東京五輪出場を目指して強化合宿に取り組むカヌー競技の選手とコーチに対し、市内の若手経営者らが9日、激励に訪れた。同センターの練習環境が選手らに好評といい、合宿期間は当初予定の昨年12月までから今年3月までに延長された。経営者らは「皆で盛り上げ、加古川をカヌーのまちに」と選手の活躍に期待した。
同センターでは、直線でスピードを競う「スプリント」の選手13人とコーチ3人が、昨年10月に合宿を開始。加古川に設けられた漕艇場の水域の広さや宿泊棟がある点などが評価され、期間延長が決まった。
同日は、地元の飲食店経営者らで立ち上げたプロジェクト「わがまち♡ファンド加古川」や東播磨県民局などの計6人が激励会を開いた。選手とコーチ計12人が参加。佐藤恵さん(28)=山形県西川町=は「ここの皆さんの温かさと気配りで、練習に集中できる。五輪に出られるよう頑張る」と話した。(石崎勝伸)
