東播

  • 印刷
後輩たちにエールを送る黒木茜さん=姫路市内
拡大
後輩たちにエールを送る黒木茜さん=姫路市内
2018年ジャカルタ・アジア大会で演技した愛馬「トゥッツ」と黒木茜さん=18年8月、インドネシア・ジャカルタ
拡大
2018年ジャカルタ・アジア大会で演技した愛馬「トゥッツ」と黒木茜さん=18年8月、インドネシア・ジャカルタ

 第93回選抜高校野球大会の21世紀枠で東播磨高校(兵庫県稲美町中一色)野球部が甲子園初出場するのを前に、同校の卒業生で、2016年リオデジャネイロ五輪の馬場馬術に日本代表として出場した黒木茜さん(42)=同県加古川市出身=が、神戸新聞社の取材に応じた。「自分とチームメートを信じ、大舞台を楽しんで」。先輩として、同じアスリートとして、聖地に挑む後輩たちにエールを送った。(聞き手・千葉翔大)

 -母校の野球部が初の甲子園出場を決めた。

 「加古川在住のファンの方が、SNS(会員制交流サイト)で教えてくれた。最初は、何かの間違いじゃないかって本当に驚いた。私は21期生で、同級生のLINE(ライン)グループに入っている。そこで最近の野球部の活躍は知っていたが、まさか本当に甲子園に行く日が来るとは…。まさに夢のよう」

 -自身の高校生活で思い出に残っていることは。

 「3年生の時に女子バスケットボール部のマネジャーをした。私が入学した直後くらいに、野球部のコーチとして、今の福村(順一)監督が学校に来ていた。当時から肌がこんがりと焼けて、まさにイケメン。福村監督が校内を歩いていると、ひときわ輝いて見えた。野球部の友人も、当時から福村監督を兄のように慕っていた」

 -高校卒業後、20歳で馬術を始め、25歳から本格的に競技の道へ進んだ。

 「(加古川市内の)実家に、ニッケ乗馬クラブのチラシが入っていたのがきっかけ。姉と2人で乗馬体験に行って正式に入会した。競技として打ち込むようになったのは、『自分の馬を持ちたい』と思ったから。別の厩舎(きゅうしゃ)に移って、2012年の全日本馬場馬術選手権で5位に入賞した。それから日本とヨーロッパを往復する生活を始め、リオ五輪に出場した」

 -別の取材で、リオ五輪について「始まる前は人生で一番心臓に悪い日、終わった後は人生で一番幸せな日」と振り返っている。

 「五輪の本番前は、吐きそうなほど緊張した。『日の丸を背負っている』『行けなかった人がいる』ってさまざまなことを考えた。人馬一体で、ライダーの緊張は馬にも伝わる。でも、最後は自分とパートナー(馬)を信じ、自分にとってベストパフォーマンスができた」

 「甲子園は高校球児が目指す最高峰の舞台で、たどり着けるのは本当に一握り。選手も同じように緊張するかもしれない。それでも、その瞬間を楽しんで、味わってほしい」

 -大舞台に挑む後輩たちにエールを。

 「私はリオ五輪後の4年間、最愛のパートナーだった『トゥッツ』の死などを経験した。でも、つらい日々を乗り越え、今は(リオ五輪に)出場できて本当に良かったと感じている」

 「これまで、野球部もなかなか勝てない時期があった。だけど、甲子園は全国の一流選手と肩を並べられるチャンス。東播磨高校の選手たちは、他校の選手のたたずまいなどを参考にすることで、人間的にも成長できると思う。それが、センバツ後の夏の大会に向かう原動力になるはず。心の中で精いっぱいの声援を送っている」

【くろき・あかね】1978年、加古川市尾上町生まれ。東播磨高校を卒業後、専門学校を経て、診療放射線技師として働きながら馬場馬術競技の道へ。2018年ジャカルタ・アジア大会の団体で金メダルを獲得。33歳で介護施設を立ち上げ、従業員約80人を束ねる経営者としての一面も持つ。

東播
東播の最新
もっと見る
 

天気(7月27日)

  • 32℃
  • 26℃
  • 30%

  • 31℃
  • 24℃
  • 40%

  • 33℃
  • 26℃
  • 30%

  • 33℃
  • 26℃
  • 50%

お知らせ