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新たな地元特産品を目指し「高砂オイスター結」をPRする大西正起さん(左)と奥虎二郎さん=高砂市高須、伊保漁港
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新たな地元特産品を目指し「高砂オイスター結」をPRする大西正起さん(左)と奥虎二郎さん=高砂市高須、伊保漁港

 兵庫県高砂市の伊保漁協に所属する若手漁師たちが同市沖の播磨灘でカキを養殖し、今シーズンから「高砂オイスター結(むすび)」として出荷している。海に沈めた籠の中で育てる方式で、小ぶりだがうま味が凝縮され、臭みが少ないのが特徴。同市内の高砂漁協とも技術を共有し、ブランド名には、力を合わせて地元の新たな特産品を目指す思いを込めた。(若林幹夫)

 伊保漁協の30、40代の漁師たちでつくる水産研究会が、2014年にカキの育成実験を始めた。近年は底引き漁、船引き漁の漁獲量が減少。冬場は漁期のはざまとなることもあり、安定的な収入源を狙った。

 当初は稚貝をロープに付け垂らす「垂下式」を試したが、コスト面などで課題があり、16年から籠に入れて育てる「バスケット式」に挑戦。本場のオーストラリアにも見学に出向いた。籠に入れる個数など試行錯誤を重ね、昨年ようやく本格出荷にこぎ着けた。

 波に揺られ、籠の中でぶつかり合いながら育つ。播磨灘西部などのカキよりも小ぶりだが、殻が深くて丸みがある。オーストラリアでは殻のまま調理され、前菜などに好まれるという。昨年は3千個を水揚げし、明石市のイタリア料理店や東京・銀座のオイスターバーに出荷された。

 今年は漁師6人が6万個を育て、半分ほどの3万個の水揚げを予定。2月ごろから本格出荷し、初めて地元・高砂市荒井町扇町の飲食店「忠助(ちゅうすけ)」と、同市荒井町千鳥のイタリア料理店「益田食堂」で提供されている。高砂市のふるさと納税返礼品にも加わった。さらに今月2日には、全国漁業協同組合連合会の全国青年・女性漁業者交流大会で取り組みを発表し、水産庁長官賞を受けた。

 伊保漁協の大西正起さん(47)は「濃厚だけど後味はすっきり。独特のえぐみが少なく、他の料理の邪魔にならない」とアピール。「カキが苦手な人にも食べてほしい。賞も受けたので認知度が上がれば」と期待し、さらに販路を広げていく。伊保漁協TEL079・448・5300

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