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JA兵庫南が入る現在の加古川産業会館=加古川市加古川町寺家町
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JA兵庫南が入る現在の加古川産業会館=加古川市加古川町寺家町
旧加古川産業会館の跡地=加古川市加古川町寺家町
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旧加古川産業会館の跡地=加古川市加古川町寺家町

 JA兵庫南(兵庫県加古川市)の代表理事組合長が昨年2月、同JA100%出資の子会社「加古川産業会館」が発注した旧加古川産業会館(旧JAビル)解体工事の業者選定前に、選定対象の業者から接待を受けていたことが分かった。相互扶助の精神に基づく同JAは内規で接待を受けること自体を禁じているが、組合長は「(禁じる規定がない)加古川産業会館社長として(接待に)出席した」とする。(門田晋一)

 組合長らによると、加古川市内の料亭で、組合長や同会館幹部らが建設会社の幹部らから接待を受けた。飲食代は1人につき1万7千円から1万8千円程度とし、金品の授受や、解体工事に関する会話はなかったとする。同会館は同4月、JR加古川駅前にあった旧JAビルの解体工事について見積もり合わせを実施し、工事費用を約10億700万円と概算。見積書を提出した2社のうち、接待した建設会社が約5億5900万円を示し、受注した。

 出席者のうち、同JAに籍を置くのは組合長のみ。同JAは、職員の服務規律に「職員は正当な理由なく、(中略)供応をうけてはならない」と定め、役職員行為基準で役員も服務規律を順守するとうたう。一方、同会館の内規は接待を受けることについて禁じていないという。

 組合長は「(別の場所で新築された)現在のJAビルの完成祝いだと聞いたが、違和感はあった」などと説明し、接待への出席は今回が初めてとする。組合長の説明について、同JA総合リスク管理室は「不当な金品の授受がなく、社会通念上の問題がなければ許される」とした。

 組織のコンプライアンスについて詳しい中谷常二・近畿大経営学部教授は、接待自体に違法性はないとしながらも「役職は都合よく切り分けられない」と指摘。「社会の目が厳しくなり、組織の従来の常識は通用しない。金額や接待の回数ではなく、役職員行為基準を自ら破る行為が不適切だ。JAは私企業よりも公益性が高く、組合員6万人を抱える組織のトップとして見識を疑う」と話す。

【JA兵庫南】東播磨地域(同県明石市を含む3市2町)にある七つの農業協同組合が合併、1999年に発足した。農協は組合員が出資し、事業を運営する組織。今年4月末現在の組合員数は約6万2千人、同現在の貯金残高は約6781億円。同6月1日現在の職員数は795人となっている。

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