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「歌の宅配」を続けるそえんじさん。「ウーバー・ミュージックやね」と話す=加古川市加古川町粟津
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「歌の宅配」を続けるそえんじさん。「ウーバー・ミュージックやね」と話す=加古川市加古川町粟津

 新型コロナウイルス禍でも生の音楽を楽しみたい人に直接届けようと、兵庫県加古川生まれ、高砂育ちのシンガー・ソングライターそえんじさん(39)=同県明石市=が、“歌の宅配”に取り組んでいる。コロナ前までは大阪・ミナミで、流しの歌手として夜の飲食店を巡っていた。同県姫路市から明石市までなら、店に限らず、どこへでもギターを抱えて駆け付け、1曲500円で歌声を披露する。(若林幹夫)

 そえんじさんは大阪府内の大学を卒業した頃から、本格的にギターを習い始めた。ラジオ出演やソロライブを重ね、2010年から毎年12月には、高砂市などで帰郷コンサートを開いてきた。20年3月までの5年間は、毎週金曜夜に大阪・ミナミの南地中筋商店街で流しを続けた。

 同商店街での流しにちょうど区切りを付け、東加古川、姫路・魚町など地元を含む他の繁華街でも活動を広げようと考えていたところ、コロナ禍が始まった。帰郷コンサートも開催を見合わせた。

 東播地域のコミュニティーFM局「BAN-BANラジオ」などラジオ出演は続けているが、ライブはほとんどできなくなり、「仕事量は9割ダウン。ギターを始めてから、ここまで歌わないことはなかった」。流しやライブでは、客との会話を楽しみながら場を盛り上げてきた。「コロナで活動を止めたくない」と今年5月ごろに「歌の宅配」を始めた。

 レパートリーは千曲以上。どの年代のリクエストにも応えられるよう、昭和歌謡やフォークソングからJポップまで多彩にそろえる。「パプリカ」「香水」など流行曲も取り入れる。流しでは客と一緒に歌ってもらい、そえんじさんがハモることもあったという。

 交通費不要。数人の集まりでも受け付け、時間は相談に応じる。感染者が急増した今夏は活動を控えたが、そえんじさんは「コロナが収まれば、また呼んでほしい。いつでもどこでも駆け付けるので、少しでも縁をつなげていきたい」と話している。

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