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閉館前に図書館の内部を捉えた写真(藤輪友宏さん提供)
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閉館前に図書館の内部を捉えた写真(藤輪友宏さん提供)
窓際で読書にふける入館者の姿も(藤輪友宏さん提供)
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窓際で読書にふける入館者の姿も(藤輪友宏さん提供)
旧加古川図書館を背景に、周辺の日常を切り取るPaku Paku Parkのメンバーら=金剛寺浦公園
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旧加古川図書館を背景に、周辺の日常を切り取るPaku Paku Parkのメンバーら=金剛寺浦公園

 移転に伴って閉館した旧兵庫県加古川市立加古川図書館(同市加古川町木村)を後世に伝えようと、保存を呼び掛ける住民グループが、閉館前から撮りためた内観や周辺の日常風景を集め、写真集の作成を進めている。作家の三島由紀夫が徴兵検査を受けた場所として知られる歴史的な建物。グループのメンバーは「どう残していけるか、市民が考えるきっかけにしたい」と話す。(若林幹夫)

 図書館はJR加古川駅前に移転、10月1日にオープンした。グループは団体職員や少年団役員、高校教諭、市議らが2020年1月に結成した「Paku Paku Park(パクパクパーク)」。図書館移転が打ち出されてから、建物の保存、活用を目指し、建物の壁での映像上映や館内でのビブリオバトル(書評合戦)などを開いてきた。

 写真集作成に向け、開館していた頃に館内の撮影を済ませた。幾何学模様のステンドグラス、アールデコ調の装飾、窓際で読書にふける入館者の姿などを収めた。10月には、10人以上が集まって隣の金剛寺浦公園で撮影会を企画。犬の散歩やブランコをこぐ子どもたち、保育園児が遊ぶ砂場など建物周辺の日常を切り取った。

 撮影会には加古川南高校の生徒たちも参加。カメラが趣味という同校2年の男子生徒(17)は「写真は自分を表現できる。笑顔を撮りたい」と話し、遊んでいる子どもや木々にレンズを向けた。

 写真集は21年度中の完成を目指す。施工した前川建設(同市)からは、1935(昭和10)年の完成時の姿や建築中の写真の提供を受けた。前館長荒木宏明さんのインタビューも掲載する予定という。

 グループメンバーの藤輪友宏さん(48)は「いろんな人が携わるプロセスを楽しみたい。図書館に関わってきた人の積み重ねを途切れさせていいのかを問い掛け、次世代につなげていきたい」と考えている。

 旧図書館は鉄筋コンクリート2階建てで、県建築士会の置塩章(おしおあきら)・初代会長が設計し、加古川町公会堂として建てられた。県の景観形成重要建造物。市は建物を耐震診断する方針で、診断結果も踏まえて将来的な活用の可否を判断する。

■保存考えるシンポ開催、23日

 旧加古川市立加古川図書館(同市加古川町木村)の保存活用を考えるシンポジウムが23日午後1時半~4時半、同市平岡町新在家の市総合文化センターで開かれる。日本建築学会近畿支部近代建築部会とNPO法人「ヘリテージはりま」(播磨町)が主催する。

 シンポでは、同部会主査の笠原一人・京都工芸繊維大助教による講演「歴史的価値について」など、歴史的建築物の活用コンサルティングや耐震補強の専門家計4人が活用の課題、可能性について語る。

 同NPOにメール(kakosympo@heritageharima.com)かファクス(050・5577・3382)、郵送で22日までに申し込む。先着100人。無料。詳細は同NPOホームページに掲載。(平日午後3時以降)

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