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エンデバー代表の菅原弘嗣さん(左)に司法試験合格を報告する中谷亮太さん=加古川市加古川町木村
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エンデバー代表の菅原弘嗣さん(左)に司法試験合格を報告する中谷亮太さん=加古川市加古川町木村
司法試験の合格証書を手にする中谷亮太さん=加古川市加古川町木村
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司法試験の合格証書を手にする中谷亮太さん=加古川市加古川町木村
中谷亮太さんも猛勉強したエンデバーの自習室。代表の菅原弘嗣さんは「勉強の神様が宿っている」と話す=加古川市加古川町木村
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中谷亮太さんも猛勉強したエンデバーの自習室。代表の菅原弘嗣さんは「勉強の神様が宿っている」と話す=加古川市加古川町木村

 兵庫県加古川市内の学習塾にこの秋、一人の男性が超難関の司法試験に合格したことを報告に訪れた。高校時代は体育科で3年生の夏までバドミントン一筋で過ごし、「現役合格の可能性は10%あるかどうか」というレベルから、第1志望の青山学院大法学部に合格。今春卒業したばかりで、さらに狭き門を突破した。「第1志望校に合格したからこそ、司法試験も頑張れば必ず受かると思えた」と振り返る男性の受験勉強とは-。(千葉翔大)

 同県伊丹市出身の中谷亮太さん(23)=東京都。バドミントンをしていた母充子さんの影響で、自身も小学3年で競技を始め、中学2年で全国大会に出場した。卒業後は、スポーツ推薦で社高校(兵庫県加東市木梨)体育科に進んだ。

 青春をささげたバドミントン。ただ、高校時代は団体、個人ともに全国には届かなかった。「悔しい思いが、勉強を頑張るエネルギーになった」。部活動を引退後、祖父靖雄さんの紹介で、加古川市加古川町木村の少人数制学習塾「エンデバー」に通い始めた。

 代表の菅原弘嗣さん(66)は中谷さんの成績を踏まえ、作戦を練った。まず塾に通い始めてから約2カ月間、英語に集中させた。週1回、自ら指導し、英検2級レベルを目指した。菅原さんは「まずは語彙(ごい)力。単語のスペルは完璧に覚えなくていいから、意味を分かるように」と伝えたという。

 菅原さんら講師陣の指導方法について、中谷さんは「分からない問題があっても落ち着いて、寄り添いながら教えてくれた」。受験生の気持ちを最優先に考える確かな支えがあった。

 だが、大学入試センター試験(当時)を2週間後に控えた模擬試験では、成績が振るわなかった。菅原さんは耳打ちした。「自習室で毎日3時間以上、集中して勉強した人は第1志望校に必ず受かる」。塾に以前から伝わる験担ぎだった。中谷さんは連日、約4時間勉強。試験当日は平均で約8割の正答率をたたき出し、大逆転で青学大法学部に合格した。

 大学では法律を学ぶうち、その奥深さに気付き、弁護士を志すようになったという。2年生の冬から、司法試験合格を目指す専門予備校へ。2度目の挑戦となる昨年の予備試験で合格率4・17%の壁を突破し、今年9月の司法試験合格につなげた。

 11月15日からは司法修習生としての生活が始まる。中谷さんは「受験って最後まで諦めなかった人が報われるのかもしれない」とし、「偏差値が低いことに劣等感なんて必要ない。自分の姿を通じ、受験生の背中を押せたらうれしい」と話す。

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