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乳房を切除した人向けに「タオルおっぱい」(白い三角形)を考案した田中艶子さん。右手に持つのは作り方の基になった「カーリキュー」=加古川市加古川町寺家町
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乳房を切除した人向けに「タオルおっぱい」(白い三角形)を考案した田中艶子さん。右手に持つのは作り方の基になった「カーリキュー」=加古川市加古川町寺家町

 乳がんで乳房を切除した人向けに、タオルを折り紙のように折り重ね、ブラジャーの内側に入れて自然な膨らみを表現する「タオルおっぱい」を、兵庫県加古川市の折り紙講師田中艶子さん(68)が考案した。自身も乳がんを経験。感触や使い心地を試し、肌に優しく安価なタオルを素材に、折り紙のアイデアを生かした。折り図は日本折紙協会(東京)の月刊誌に掲載され、イタリアなど海外でも紹介された。(広岡磨璃)

 タオルおっぱいは、市販のフェースタオル(縦40センチ程度、横80センチ程度)を斜め半分に切ったものが材料となる。縫い合わせてネクタイのようにした上で、渦巻き状に折り重ねていき、最後に形を整えるときれいな三角すい状になる。手術前に着用していたブラジャーに入れて使い、自然な胸の膨らみを表現する。

 タオルなので肌触りが良く、折ったものをほどいて洗濯すればすぐに乾くため、衛生的にも優れているという。

 田中さんは、JR加古川駅南の寺家町商店街にある「田中紙文具店」店主、滋さん(72)と結婚したのを機に折り紙を始め、日本折紙協会認定講師として店内などで折り紙を教える。自身は乳がんで2年前に乳房を切除。術後の肌に優しいパッドを考え、ハンカチやさらしなどで試行錯誤し、タオルに行き着いた。

 作り方の基にしたのは、英国の折り紙作家が考案した「カーリキュー(渦巻き)」。渦巻き状に四角形が重なる構造で、三角すいなどさまざまに形を変える。タオルおっぱいに応用したことを作家に伝えたところ、「素晴らしい。ぜひ広めてほしい」と喜ばれた。作家は田中さんの折り図の英語版を作成。イタリアの折り紙雑誌でも紹介された。

 国内では、日本折紙協会が発行する雑誌「月刊おりがみ」11月号で折り図が掲載された。雑誌を見た人や、田中さんの主治医を通じてタオルおっぱいを知った患者から、「シリコンパッドより軽い」などと喜びの声が寄せられているという。田中さんは「自分と同じように困っている人に届けばうれしい」と話す。

 希望者には折り図を実費(コピー代、送料)で提供する。田中紙文具店TEL079・422・3185

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