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新発売した電動アシスト自転車と、開発を担当した惣塚利郎さん=加古川市内(ムサシ提供)
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新発売した電動アシスト自転車と、開発を担当した惣塚利郎さん=加古川市内(ムサシ提供)
ムサシが発売した電動アシスト自転車「Musashi Velo CS01」(同社提供)
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ムサシが発売した電動アシスト自転車「Musashi Velo CS01」(同社提供)

 園芸・防犯用品メーカーのムサシ(兵庫県加古川市八幡町宗佐)が、モビリティー(移動手段)分野に参入し、電動アシスト自転車を発売した。ギア変速が不要で、踏み込みに応じて5段階の強度でアシストするのが、最大の特長。すっきりとしたデザインや軽量化も実現した。(広岡磨璃)

 新ブランド「Musashi Velo(ムサシベロ)」を立ち上げ、第1弾としてクロスバイクタイプの「CS01」を1月下旬に発売した。台湾の自転車メーカーが製造している。

 ギア変速が不要な「シングルスピード」タイプで、同社によると国内では前例がないという。ペダルの踏み込む力をセンサーが感知し、時速24キロまで電動アシストが作動する。こぎ始めの軽さにもこだわった。

 バッテリーは車体に内蔵。変速が不要なため、シフトレバーがなく、見た目もシンプル。1回の充電で60キロ走行できるが、重量が17キロと軽いため、電動をオフにしても普通に走行できるという。

 開発を担当したのは、米家庭用品大手P&Gの日本法人、育児用品大手のアップリカ・チルドレンズプロダクツで要職を歴任した惣塚(そうつか)利郎さん(53)。ムサシの岡本篤社長(47)と知り合って企業姿勢に共感し、社長室付という立場で新事業を取り仕切る。

 惣塚さん自身もCS01を片道20キロの通勤で使い、「車では感じられない周囲の音や匂いが楽しめる。快適さを体感してほしい」と話す。今後もムサシベロで複数の新商品発売を計画する。

 24万2千円。自転車通販サイト「サイマ」で販売している。

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