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水彩画を日々描き、インスタグラムへの投稿を続ける木沢平通さん=高砂市
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水彩画を日々描き、インスタグラムへの投稿を続ける木沢平通さん=高砂市

 兵庫県高砂市の水彩画家、木沢平通(としみち)さん(68)が、写真共有アプリ「インスタグラム」に毎日自分の作品を投稿し、人気を集めている。東播磨の風景を現地で描き上げたものを投稿し、作品が仕上がる過程も紹介。フォロワーは開始4年で2万4千人を超え、英語のコメントも飛び交う。木沢さんは「励みになる。水彩画の奥深さを伝えたい」と喜ぶ。(広岡磨璃)

 木沢さんは約20年前に水彩画を始め、年間千枚以上を描く。「インスタグラムを使えば、作品をシビアに評価してもらえる」と、投稿を始めた。「感動の一瞬をわしづかみにできる作家になりたい」という思いを、翻訳サイトを使って英語でプロフィル欄に記載。日中車を走らせ、季節の移ろいをめでながら描いた作品を、未明に投稿する。

 木沢さんによると、絵を投稿する一般の人がフォロワー2万人を超えるのは珍しいという。多くの支持を集める秘訣(ひけつ)かも、と推測するのは、出来上がりまでの過程を写した写真を、複数枚公開していることだ。

 フォロワーは多い日で300人増え、姫路市夢前町の菜の花畑を描いた作品には6千を超える「いいね」が寄せられた。フォロワーの中には、中国、トルコ、イランの人もいる。東京で個展を開いた際は、インスタを見ている東北の人も足を運んでくれた。

 「おっさんはアナログ人間やけど、大勢の人が楽しんでくれてうれしい」と木沢さん。見たものをその場で描く「現場主義」を貫き、4月には個展も予定している。「今も毎日進化している。世界レベルの作家を目指したい」と話す。木沢さんのアカウントは「suisaiga1」。

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