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スマホ除菌機と除菌タンブラーを手に「いいコンセプトの商品なので多くの人に知ってほしい」と話す梶浦丈欣社長(左)と榎恵介ゼネラルマネジャー=加古川市八幡町野村
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スマホ除菌機と除菌タンブラーを手に「いいコンセプトの商品なので多くの人に知ってほしい」と話す梶浦丈欣社長(左)と榎恵介ゼネラルマネジャー=加古川市八幡町野村
除菌タンブラー。ふたの発光ダイオード(LED)ライトから紫外線を90秒照射し、内側の水筒部分や内容物を除菌する=加古川市八幡町野村
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除菌タンブラー。ふたの発光ダイオード(LED)ライトから紫外線を90秒照射し、内側の水筒部分や内容物を除菌する=加古川市八幡町野村

 長引くコロナ禍で除菌ビジネスに注目が集まる中、兵庫県加古川市にある実働社員2人の企画開発会社が展開するユニークな除菌家電が話題を呼んでいる。紫外線の発光ダイオード(LED)ライトを装備した除菌タンブラーが、テレビ番組で五輪メダリストが欲しい物として紹介され、売り上げが数十倍に。他の製品も伸びているという。田園が広がる同市八幡町野村の事務所を訪ね、製品化までの歩みを聞いた。(増井哲夫)

 社名は「ユウキモノラック」。家電などの部品を製造してメーカーに納める「ユウキ産業」社長の梶浦丈欣(たけよし)さん(49)が、独自の製品を開発して自分たちで売りたいと一念発起し、2018年に立ち上げた。「発注するメーカーさんの経営状況頼みでは、この先限界があると思った」。社員には「ユウキ産業」から、家電メーカー出身の2人を抜てきした。

■衛生、健康志向に着目

 健康志向の高まりで、目の付け所さえフィットすれば、いい製品を出せると考えた。除菌をテーマに選び、まず開発したのが、部屋干し用の衣類乾燥除湿機だ。「花粉症の人や女性など、ニーズが高い割に部屋干し専用というのがあまりなかった」と、ゼネラルマネジャーの榎恵介さん(49)。

 知人のいる台湾メーカーに協力を依頼。乾燥除湿機に指定の除菌機能を装備するなどし、19年に製品化した。メーカー時代の品質管理部門で培った経験を生かし、日本仕様は「表示や法規から制御システムに至るまで、細かく詰めた」と振り返る。

 課題は販路だった。無名企業の製品は、量販店で取り扱ってもらえない。そこで活用したのがクラウドファンディング。格安で購入できる条件で支援を募ると、目標の6倍の180万円超が集まり、一定のPR効果もあった。

 同様の手法で、20年4月には韓国ベンチャーが出していたスマートフォン除菌機を、5月には紫外線ライトで水筒内と内容物を除菌するタンブラーを、それぞれ日本仕様にして発売。榎さんらは「スマホに付着する雑菌は便座の10倍以上。水筒は洗い残しを放置すると不衛生。除菌ニーズがある」と考えた。

■思わぬ追い風

 ただ、販路がほぼネットのみで会社の知名度もなく、苦戦が続いた。ところが今年3月下旬、思いもよらぬ追い風が吹く。

 フジテレビの番組「ジャンクスポーツ」で、ダウンタウンの浜田雅功さんがアスリートと買い物をするコーナーに登場した、スノーボード北京冬季五輪銅メダリスト村瀬心椛(ここも)さんが、東京の家電店で同社の除菌タンブラーを見て気に入り、買い物かごに入れた。

 すると放送後の4時間で、販売サイトへのアクセスがそれまでの約20~30倍に跳ね上がった。注文も殺到し、前年比20倍程度の売れ行きに。さらにその影響で、他の除菌家電にも注目が集まり、売り上げが伸びているという。

 榎さんは「オリンピアンの人気にあやかったとはいえ、コンセプトには自信があった。雑菌がはびこりやすい梅雨や夏に入るので、除菌家電を活用してもらえれば」と話す。

 いずれも関西では店頭での取り扱いはなく、ネット販売のみ。同社TEL079・441・9643

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