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「おでん工房 あんず庵」の寄席小屋で啓発動画を撮影する加西署の鈴木義則交通課長(左)と笑福亭鶴笑さん=加古川市平岡町新在家
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「おでん工房 あんず庵」の寄席小屋で啓発動画を撮影する加西署の鈴木義則交通課長(左)と笑福亭鶴笑さん=加古川市平岡町新在家

 信号機のない横断歩道での事故を防ぐため、兵庫県警加西署が落語家の笑福亭鶴笑(かくしょう)さん(62)=兵庫県尼崎市=と協力し、古典落語や小噺(こばなし)で交通安全を啓発する動画を製作した。同県加古川市で撮影された動画では、歩行者と運転手による目の合図や車の減速徹底を呼びかける「横断歩道合図(アイズ)運動プラス」を中心にアピール。古典落語に交通安全の要素を盛り込んだ内容の動画もある。(千葉翔大)

 鶴笑さんは同県朝来市出身で、24歳の時に笑福亭松鶴に入門。人形とともに芸を披露する「パペット落語」などで活躍し、海外で現地語による芸を披露した経験もある。現在は小学校や福祉施設でボランティア落語にも取り組む。

 収録は、加古川市平岡町新在家の飲食店「おでん工房 あんず庵」で14日に実施。同店は1階が店舗、2階が約10畳の寄席小屋になっており、毎月1~3回寄席を開いている。加西署の鈴木義則交通課長(51)は落語鑑賞が趣味で、同店にも訪れており、店主の大庭千枝さんに鶴笑さんを紹介してもらったという。

 飲酒運転やあおり運転などの危険性を謎かけにした五つの小噺は、それぞれ1分程度。例えば鶴笑さんが弟子と位置づける人形「つる吉」が「高齢者の運転」とかけて「ちょっと前のサッカー選手」と解く動画では、「どちらもジーコ(事故)が気になります」と、日本代表監督も務めたジーコさんにかけて結ぶ。

 奉公に出た主人公が、通行人を頼りに手紙を届ける道中を描く古典落語の「平林(たいらばやし)」を改変した約10分の動画では、道行く人とのかけ合いの中に、道路の斜め横断禁止▽横断歩道前のダイヤマークが見えたら車は減速-などの注意点を盛り込んだ。

 計6種類の動画を撮影した鶴笑さんは「交通安全を伝えながら笑いを誘うのは、初めての試み。画面の向こうまで届くように意識した」。鈴木交通課長は「まずは落語を楽しんで、その上で交通安全の理解を深めて」と呼びかける。

 編集は北条高校(加西市段下町)放送部が担う。今後、小噺は県警交通企画課の交流サイト(SNS)の公式アカウントで、古典落語は同署ホームページとユーチューブの県警公式チャンネルで、いずれも7月15日から公開する予定という。

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