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おりんや香炉などが備えられたペットとのお別れスペース=高砂市立斎場
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おりんや香炉などが備えられたペットとのお別れスペース=高砂市立斎場

 長年共に暮らしたペットを火葬する前にお別れの時間を十分に取ってもらうため、兵庫県高砂市立斎場(同市西畑4)が、祭壇を備えた専用スペースを整備した。焼香したりおりんを鳴らしたりしながら、ゆっくりとペットとの最後の時を過ごせる。本格的なお別れスペースは県内の公立の斎場では珍しく、東播地域では初めて。利用開始は7月1日で、市外の人も申し込める。(笠原次郎)

 同斎場は、全国で200以上の斎場を運営する火葬炉メーカーの関連企業(富山市)が指定管理者として運営。年間500体前後のペットの亡きがらが持ち込まれ、これまでは職員が受け取って後日火葬してきた。ただ、悲しみのあまり、亡きがらを職員に渡すのに時間がかかるケースが多かった。

 猫を亡くした高齢女性は、亡きがらが入った段ボール箱を自転車の荷台にくくりつけて斎場に来たが、別れを惜しんでペットを抱いたまましばらく手放せなかった。十数年の寿命を全うした犬の場合、同じ家で共に成長してきた子どもが別れ際に号泣することもあったという。

 利用者から「ペットは家族の一員。お別れの場所が欲しい」との要望を受け、同社はひつぎなどを置いていた倉庫の一部を改修し、6畳ほどのお別れスペースを新設。香炉には犬と猫の姿がシルエットで描かれ、おりんの棒と底板には猫の肉球がかたどられている。ペットの遺影を飾る写真立ても用意した。

 対象となるペットは犬猫のほか、ウサギ、ハムスター、リスなど。専用の炉で焼かれた後、遺骨は福井県内の寺に送られ、動物供養塔内に安置される。

 自身もかつて柴犬を飼っていたという職員の女性(49)は、「喪失感の大きさや、ペットと離れがたい気持ちはよく分かる。専用の部屋ができたので、人目を気にせず、ゆっくりとお別れをしてもらえるのでは」と話す。

 お別れスペースの利用は無料で、予約不要だが、事前に電話するのが望ましい。火葬料はペットが20キロ未満の場合、市民が2千円(市民以外は4千円)で、大型犬など20キロ以上の場合はそれぞれ倍額となる。受付時間は午前8時半~午後5時。同斎場TEL079・443・0093

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