東播

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加古川ヤマトヤシキの屋上にできた、スケートパークの一般コース=加古川市加古川町篠原町
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加古川ヤマトヤシキの屋上にできた、スケートパークの一般コース=加古川市加古川町篠原町
豪快に技を決めるスケーター=加古川市加古川町篠原町
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豪快に技を決めるスケーター=加古川市加古川町篠原町

 東京五輪のメダルラッシュで一躍注目され、競技者や愛好者が急増したスケートボードだが、気軽に練習できる場所はまだ少ない。そんな中、東播地域では初というスケートパークが、加古川ヤマトヤシキ(兵庫県加古川市加古川町篠原町)屋上にオープンした。JR加古川駅前で利便性も高く、子どもから大人まで無料でスケボーを楽しめる。(児玉芙友)

 2021年の東京五輪では「女子ストリート」という種目で、西矢椛(もみじ)選手が日本勢史上最年少の13歳で金メダルに輝くなど、男女で計5個のメダルを獲得。スケボー人気が高まった。

 「加古川にスケートパークを」。競技人口の増加に伴い、加古川スケートボード協会代表の樋口典宏さん(37)は、同市内でスケボーを安全にできる場所がないか探していたという。10代の時に米国でスケボーの楽しさを知り、競技者となった樋口さん。仲間とともに2020年9月、同協会を設立し、パークの市内開設を求める署名活動を行ってきた。

 神戸、姫路、明石、三木市などには既にスケートパークがあり、多くの人が利用している。しかし加古川市公園緑地課によると同市内では、安全上の理由から公園でのスケボー利用は原則禁じられている。一部の愛好者らは、曇川付近の河川敷(加古川町大野付近)で滑走するが、管理する県加古川土木事務所は「川辺は危険なので、立ち入りは控えてほしい」と呼びかけている。

 今年4月、同屋上でBBQ(バーベキュー)ビアガーデン「01ガーデン加古川」を運営する知人の向野(こうの)拓馬さん(32)から、空きスペースの活用法を相談され、ビアガーデンに隣接する場所で念願のスケートパークを開設できることになった。

 完成したパークには、約880平方メートルの一般コースと約360平方メートルの練習コースがある。一般コースには「セクション」と呼ばれる障害物を設置。箱形のボックスや棒状のレールなど計9個を置く。練習コースは初心者向けで、希望者にはレッスンも行う。

 樋口さんは「スケボーを始める子どもたちが増えており、早く練習環境を整えたかった。スケボーがもっと気軽に楽しめるスポーツになってほしい」と話す。

 同パークに練習のため訪れた、加古川市在住のプロライダー小西凜玖(りんく)さん(19)は「これまでは姫路や神戸のパークに行っていた。近くに無料で練習できるパークができて助かる」と喜ぶ。

 午後5~9時。無料。滑走は予約不要(雨の日は閉鎖)。ボードやヘルメットも有料で貸し出す。貸し出しの予約、体験やスクールの希望など問い合わせは、樋口さんTEL090・4567・4967

東播加古川ヤマトヤシキ
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