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現在利用者がいない高砂市民病院の「世帯医師公舎」。市が利活用提案を募集している施設の一つだ=高砂市荒井町蓮池3
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現在利用者がいない高砂市民病院の「世帯医師公舎」。市が利活用提案を募集している施設の一つだ=高砂市荒井町蓮池3

 統廃合の予定があるか、使われていない公共施設などについて、兵庫県高砂市が利活用の方策を見いだすため、民間事業者との意見交換を進めている。対象は、老朽化した公民館や使われていない保育園など17施設。建物を改修して使うのか、取り壊して新施設を建てるのか。民間の視点による提案が集まり始めた。(笠原次郎)

 同市内で高度経済成長期以降に集中的に整備された施設は今後、随時改修が必要となってくる。市内各施設の建設時期は1969~75年、80~86年、98~2004年の三つに集中。うち最初のグループ(1969~75年)は、築後約50年が過ぎて老朽化が懸念される。

 少子高齢化に伴う社会保障費の増大や税収減によって、施設の統廃合は避けられないとして、市は2017年に「公共施設等総合管理計画」を策定。市内の集会所など122施設の総延べ床面積29万7488平方メートル(15年度末時点)を、15%減らす方針とした。

 これを受けて市契約管財課は21年以降、計20施設の利活用をテーマに民間事業者との意見交換を進めてきた。これまでに駐車場跡地を専門学校用地として売ったり、販売した市営住宅の跡地に特別養護老人ホームが建つことが決まったりしたという。

 過去2回の意見交換では募集期間を決めていたが、今回は長く時間をかけて進められるよう随時募集に切り替えた。

 1985年に完成し、来年度の営業を最後に閉鎖される「高砂市民プール」(高砂町松波町)も、意見交換の対象施設の一つだ。2036年まで市が所有した場合、約8億5千万円の改修費がかかるとの試算があり、民間事業者による活用に期待がかかる。

 ほかにも、1978年に建てられた高砂公民館(高砂町横町)、3年前から利用者のいない高砂市民病院の「世帯医師公舎」(荒井町蓮池3、90年完成)、こども園化に伴い使われていない旧曽根幼稚園(曽根町、71年建築)などが対象となっている。

 市ホームページでページID「7974」を入力すると、17施設の所在地や延べ床面積などを確認できる。市は民間事業者との意見交換を経て、事業者によるプロポーザル(提案)方式での売却などを進める方針。市契約管財課の石野功(いさお)課長(48)は「市場性も視野に、民間の感覚で利活用の提案をいただきたい」と話す。同課TEL079・443・9012

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