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玉岡かおるさんが原作を手がけ、観客を魅了した新作能「媽祖」=加古川市平岡町新在家
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玉岡かおるさんが原作を手がけ、観客を魅了した新作能「媽祖」=加古川市平岡町新在家

 兵庫県加古川市在住の作家、玉岡かおるさん(66)が原作を手がけた新作能「媽祖(まそ)」が5日、同市平岡町新在家の兵庫大学で披露された。観世流シテ方の片山九郎右衛門さんが厳かに舞い、観客約70人を魅了した。またこの日、玉岡さんの加古川観光大使の委嘱式もあった。(斉藤正志)

 玉岡さんは三木市出身。1989年に小説「夢食い魚のブルー・グッドバイ」で文壇デビュー。2021年に「帆神-北前船を馳(は)せた男・工楽松右衛門-」を刊行し、新田次郎文学賞を受けた。

 玉岡さんが能の新作を手がけるのは初めて。媽祖は航海の守護神として、東アジアで信仰されている道教の女神。玉岡さんは片山さんから依頼を受け、原作を執筆した。新型コロナ禍と重ね、疫病が流行していた天平時代に舞台を設定。今年4月、京都市の京都観世会館でお披露目された。

 この日は片山家能楽・京舞保存財団(京都市)から10人が訪れた。同大学近くのため池「寺田池」のほとりで、片山さんが謡を披露。同大学の一室で媽祖の一部を演じ、海難を予知し人々を救う巫女(みこ)が、神になる物語を風雅に舞った。

 玉岡さんは、ため池を地域財産として次世代に継承する「いなみ野ため池ミュージアム運営協議会」(事務局・東播磨県民局)の会長を務めており、新作能の披露は同ミュージアム20周年記念事業の一環として企画した。

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