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播磨町内の公園や歴史スポットをまとめた観光マップ「播磨町ってどこですか?」をPRする町職員=播磨町東本荘1、播磨町役場
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播磨町内の公園や歴史スポットをまとめた観光マップ「播磨町ってどこですか?」をPRする町職員=播磨町東本荘1、播磨町役場
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 兵庫県播磨町は、町内の公園や歴史スポットなどをまとめた観光マップを製作した。その名も「播磨町ってどこですか?」。町として初の観光マップで、同町出身で「新聞の父」と呼ばれるジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)や弥生時代の集落跡「大中遺跡」などを写真や文章で紹介しているが、不思議なのはその名前だ。なぜ疑問形にしたのだろうか? (門田晋一)

 「出身地を聞かれて答えると、『播磨町ってどこ?』とよく言われる」と、町の担当者は苦笑する。マップを作りながら、他の職員らとそんな話で盛り上がったそうだ。

 同町はそんなに知名度が低いのだろうか。兵庫県の面積約8400平方キロに対し、同町は県内自治体最小の約9平方キロ。県域に占める割合は0・11%だが、それでもJR土山駅と山陽電鉄播磨町駅があり、交通量が多い国道250号(明姫幹線)が走る。立ち寄ったことはなくても通過したことがある人は多いだろう。知名度は低くないのでは。

 しかし別の職員は否定する。「車で播磨町に来ようとした人から、『明姫幹線で加古川市に入り、次はもう明石市で通過したことに気づかなかった』と言われた」

 ほかにも、「明石の知人が播磨町の場所を知らなかった」▽「播磨町役場が同じ加古郡の稲美町役場だと勘違いして訪れた人がいた」▽「加東市にある県立播磨中央公園の施設を予約する電話が、播磨町役場にかかってきた」-など、同町にとって残念なエピソードが続々と出てくる。

 担当者は「やはり播磨町を知らない人は周辺地域にも多い。ならばそれを逆手に取って疑問に答えてやろうと思い、このタイトルにした」と笑う。

    ◆

 マップはA3判。地図には見どころの19カ所を盛り込み、人工島「新島」(同町新島)にある赤灯台が県の「ひょうごの景観ビューポイント150選」に選ばれていることや、土山駅と大中遺跡を結ぶ「であいのみち」は別府鉄道の線路跡を整備して造られた-といった豆知識も記載した。

 また、タイトルとも関連する「播磨町ってどんなところですか?」というコーナーでは、歴史と各地区の遊具がある公園を掲載。それぞれの項目の書き出しはジョセフ・ヒコにちなみ、新聞の題字風のデザインにした。

 予算30万円で、千部を用意。町内の公共施設や近隣の観光協会で配り、同町ホームページにも掲示するという。

 担当者は「タイトルからでも興味を持ってもらいたい。播磨町はコンパクトだけど海と緑があり、魅力が詰まっている。ぜひ遊びに来て」と呼びかけている。

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