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「音楽を身近に感じてもらえるコンサートにしたい」と話す野々村亜梨沙さん=高砂市阿弥陀町
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「音楽を身近に感じてもらえるコンサートにしたい」と話す野々村亜梨沙さん=高砂市阿弥陀町

 兵庫県西宮市を舞台にピアニストを目指す男女を描いた映画「にしきたショパン」の上映会が18日、加古川市民会館中ホール(同市加古川町北在家)で開かれる。上映後、高砂市出身のピアニストで映画にも出演した野々村亜梨沙さん(33)が、ミニコンサートを行う。阪神間を中心に反響を呼んでいる自主製作映画で、竹本祥乃(よしの)監督の講演会もある。(宮崎真彦)

 「にしきたショパン」は、手が小さいがショパンに憧れる努力家の凛子と、大きな手でラフマニノフを弾く鍵太郎が主人公。幼なじみの2人が、阪神・淡路大震災や指が思い通りに動かなくなる神経疾患「局所性ジストニア」という困難に立ち向かいながら、音楽に向き合うストーリー。

 映画はプロデューサーの近藤修平さんが、自身の被災体験を踏まえて創作した小説が原案となっている。2019、20年に撮影され、県立西宮高校や夙川公園、神戸女学院大などがロケ地となった。これまでにミラノ国際映画祭の外国語映画部門最優秀長編作品賞や、マドリード国際映画祭最優秀作曲賞など、30近くの賞を獲得している。

 製作費の一部はクラウドファンディングで集め、21年春に神戸・元町映画館などで公開されると、連日多くの観客を集めて話題を呼んだ。その後、ロケ地の西宮市のほか、東京や福岡などで上映会を開いている。

 野々村さんは作中で、凛子のライバル道川真理子役を好演。コンクールのシーンでは、300人のエキストラの前で実際にショパンの楽曲をピアノで演奏した。オーディションで選ばれた野々村さんは、「ピアニストを目指す生活を感じられ、練習やコンクールなど共感できる場面もあった」と振り返る。

 上映会後のミニコンサートでは、作中に登場する曲を披露する。「音楽やショパンの作品の素晴らしさを、身近に感じてほしい」と呼びかける。

 同イベントは午後1時開演。一般1300円、友の会千円。全席指定で未就学児は入場不可。同会館TEL079・424・5381

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