アニメやゲームに登場するような空想の武器や道具の製作・販売で話題を集める「ファンタジー武器屋タクミアーマリー」（兵庫県高砂市荒井町）が、来年１月１５日までの期間限定で、横浜駅西口近くの横浜ビブレ（横浜市西区南幸２）にオープンした。同ビルには若者の人気ファッションブランドのほか、アニメ関連の店も多いため、運営会社のオーパ（千葉市）が出店をオファーしたという。

　タクミアーマリーは、高砂市荒井町の看板製作の町工場「匠（たくみ）工芸」がプラスチック加工の技術を生かし、２０１５年に立ち上げたブランド。工場以外での実店舗展開は初めてとなる。

　代表の折井匠さん（４４）が今年１０月、オーパ側から出店を打診された。３階の目立つ場所にあるテナント（約６０平方メートル）に１カ月間というオファーで、最初は「びびった」という。それでも「おしゃれな人がたくさんいる横浜で『かっこいい』と言ってもらえるよう、高品質なファンタジー武器を届けたい」と決意し、単身横浜へ。設営などの準備から期間中の運営まで１人で切り盛りする。

　細部まで作り込まれたロングソードは、「焦熱地獄から採取した炎でつくられた」といったストーリーを設定するなど、ファンタジー感満載。受注生産で納期に２週間以上かかるが、横浜店ではディスプレー用の剣を手に取ることができる。このほか、長さ５０センチほどの刀剣（１万２千円）や３５センチの小型の剣「チャームソード」（１万１千円）、魔法陣コースター（１１００～１５００円）なども店頭で購入できる。

　魔法陣のフォトスポットも設置。折井さんは「異世界に入り込んでしまったかのようなワクワク感を楽しんで」と呼びかける。

　年末年始も営業。問い合わせは匠工芸ＴＥＬ０７９・４４５・４５００、横浜ビブレＴＥＬ０４５・３１４・２１２１