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「全日本自転車競技選手権BMXレーシング」チャレンジレベル50歳以上で優勝した片田浩司さん=加古川市
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「全日本自転車競技選手権BMXレーシング」チャレンジレベル50歳以上で優勝した片田浩司さん=加古川市
全日本選手権で走る片田さん=10月30日、堺市(片田さん提供)
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全日本選手権で走る片田さん=10月30日、堺市(片田さん提供)

 起伏のあるコースを専用の自転車「BMX」で競う「全日本自転車競技選手権BMXレーシング」(日本自転車競技連盟主催)のチャレンジレベル・クルーザー50歳以上の部で、兵庫県加古川市の会社員、片田浩司さん(50)が初優勝した。一昨年の同大会で敗れたことをばねに毎日、仕事から帰宅後に練習を重ねてきた。片田さんは「これからも走り続け、いい結果を残したい」と話す。

 片田さんは大阪市の専門学校に通っていた20歳の時、友人に誘われてマウンテンバイク(MTB)の大会に出場。体力に自信があったが、下位に沈んだ。悔しさからMTBを買い、練習に打ち込むように。

 就職後も、ほぼ毎月大会に出場。しかし最上位クラスには上がれず、30代半ばからは大会から遠ざかっていた。

 趣味で神戸市西区の自転車コースの整備、運営に携わっていた2012年、利用者に誘われ、40歳で初めてBMXの大会に出た。

 BMXレースは、ジャンプ台やコーナーがある未舗装のコースで、出場者が一斉にスタートして順位を競う。レース中に選手同士の駆け引きがあり、予選で複数回走ることも、体力に自信がある自分に合っていると感じた。ギアやサスペンションがあるMTBと比べ、BMXは維持費も安く、すぐに夢中になった。

 年間10大会以上に出場するようになり、全日本BMX連盟主催のシリーズ戦では、30歳以上の部で優勝したこともある。

 しかし全日本選手権では勝てず、21年の大会ではコースを外れ失格に。「悔しくて悔しくて、来年は絶対に優勝しようと思った」

 それまでは休日だけだった練習を毎日に変え、仕事で午後10時に帰っても、同11時から自転車をこいだ。

 その結果、22年はシリーズ戦6戦のうち、30歳以上の部で5戦に出場し、うち2戦で優勝。8月のジャパン・カップでも、35歳以上の部で頂点に立った。

 昨年10月29、30日に堺市で開かれた全日本選手権では、50歳以上の部の予選を1位で通過。決勝では、磨いてきたスタートダッシュに成功し、最後までトップを譲らなかった。「(表彰台では)優勝したらもっとうれしいのかと思っていたが、すぐに来年も勝つにはどうしたらいいかと考えてしまった」と振り返る。

 片田さんは「体力が続く限り、レースに出たい。70歳までは走りたい」と笑顔を見せた。

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