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特徴を捉えすぎた「おもしろフィギュア」を制作する井上智也さん。本業のアロマショップにも各所に作品が=加古川市平荘町山角、アロマショップ「バド」
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特徴を捉えすぎた「おもしろフィギュア」を制作する井上智也さん。本業のアロマショップにも各所に作品が=加古川市平荘町山角、アロマショップ「バド」
肉を愛しすぎる焼肉店主(バド提供)
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肉を愛しすぎる焼肉店主(バド提供)
眉が特徴的で、西郷隆盛の銅像そっくりに仕上げられた男性(バド提供)
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眉が特徴的で、西郷隆盛の銅像そっくりに仕上げられた男性(バド提供)
いかつそうだが、実は紳士という社長(バド提供)
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いかつそうだが、実は紳士という社長(バド提供)

 コスチュームなども駆使し、特徴を捉えすぎた「おもしろフィギュア」を作り続けるアロマショップ店主が、兵庫県加古川市にいる。同市の井上智也さん(47)。結婚・誕生日祝いで友人や親族が発注することも多く、見た人からは「そっくり」と笑いが巻き起こるとか。これまでに100体近く制作し、芸術家や著名人関係の依頼もあるという。

 始めたきっかけは15年ほど前、当時中学生だった長男の部屋で未開封の粘土を見つけたことだった。小学生の時に使わず、放置された物らしかった。ちょうど友人男性の誕生日プレゼントを何にしようか迷っており、「一生記憶に残る物を」と、いたずら心でフィギュア制作を思い付いた。

 友人が地鶏料理店を営んでいたことから、卵の殻を開けると本人が現れるデザインにした。芸術経験はなく「今見たら、デフォルメというよりへたくそ」と言うが、友人は大喜びした。すると別の友人から「俺のも、作って」と頼まれ、その後も依頼が途切れることなく続き、腕前も上達。面識のない人の発注も多くなり、商品として制作することにした。

 まず当人の写真と動画をもらい、特徴を捉える。ただ似せるだけでなく、コンセプトが重要で、面談で人となりを聞いたり、性格を探ったりする。無口な男性はターミネーター風、お金持ちの社長は金色の招き猫風、歯科医は虫歯が歯ブラシを真剣白刃取りにしている-など、独特のデザインを具現化していく。

 顔などの主要パーツは石粉粘土で、細かい所は折れにくい樹脂粘土で作る。ほとんどが手作業。デザイン画もメモもなく、「頭の中のイメージを再現していくだけ」という驚きの工程だ。普段は自然乾燥だが冬場は食器乾燥機で乾かし、プラモデル用塗料で彩色して仕上げる。

 口コミで評判を呼び、プロ野球選手の結婚祝い(姉発注)、大手ホテルチェーンの女性社長の誕生祝い(友人発注)など、著名人関係の依頼も舞い込むようになった。昨秋には、以前に依頼のあった美術家、向井修二さんのつながりで、大阪中之島美術館(大阪市)の菅谷富夫館長をモデルにしたアバター(分身)の顔部分を制作。アバターは今月9日まで館内に5体展示された。

 「あくまで本業は(アロマショップ)店長」といい、制作は2、3カ月に1体というペースを守る。「もらった人、贈った人が大爆笑してくれるのが何より」

 フィギュアは、高さ約30センチで1体11万円が中心。納期や注文などの問い合わせは「バド」ハンドメイド部トモヤTEL079・428・4085

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