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JR加古川駅南の再整備案のイメージ図。建て替えたカピル21ビル(右)やサンライズ加古川ビル(左)、新たに整備する歩行者の憩いの空間を描いている
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JR加古川駅南の再整備案のイメージ図。建て替えたカピル21ビル(右)やサンライズ加古川ビル(左)、新たに整備する歩行者の憩いの空間を描いている
JR加古川駅南の再整備案のイメージ図。建て替えたカピル21ビル(右)やサンライズ加古川ビル(左)、新たに整備する歩行者の憩いの空間を描いている
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JR加古川駅南の再整備案のイメージ図。建て替えたカピル21ビル(右)やサンライズ加古川ビル(左)、新たに整備する歩行者の憩いの空間を描いている
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加古川市が再整備案を発表したJR加古川駅前。カピル21ビル(右)、加古川駅前立体駐車場ビル(中央奥)、サンライズビル(左)の建て替え方針を示した=加古川市加古川町篠原町、加古川町溝之口
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加古川市が再整備案を発表したJR加古川駅前。カピル21ビル(右)、加古川駅前立体駐車場ビル(中央奥)、サンライズビル(左)の建て替え方針を示した=加古川市加古川町篠原町、加古川町溝之口
JR加古川駅前の再整備案について説明する岡田康裕市長=加古川市役所
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JR加古川駅前の再整備案について説明する岡田康裕市長=加古川市役所

 兵庫県加古川市は8日、JR加古川駅周辺の再整備に向けた方針案を発表した。駅南のカピル21ビル、サンライズ加古川ビル、加古川駅前立体駐車場ビルは、いずれも建て替える。カピル21ビルは高層化し、マンションや商業施設として利用するほか、コンサートなどを催す市民会館(同市加古川町北在家)も移転させる。駅南北のバスターミナルも再編。歩行者が憩える空間を新たに作る。

 駐車場ビルの建て替えを除き、事業期間は20年程度を見込む。総事業費は数百億円。

 カピル21ビル(地下1階、地上7階建て)は1989年、サンライズ加古川ビル(地下1階、地上6階建て)は82年、駐車場ビル(9階建て)は87年の建築。いずれも加古川市長が社長を務める第三セクター「加古川再開発ビル」が所有・管理しているが、老朽化が進む。

 カピル21ビルには現在、加古川ヤマトヤシキや加古川図書館、子育てプラザなどが入るが、地下のスーパー「かぴまーと」が昨年11月末に閉店したのをはじめ、店舗の撤退が続く。サンライズ加古川ビルにも空き店舗があり、駅前の好立地を生かし切れていない。

 こうした現状を打開し、駅周辺ににぎわいを生むため、市は再整備を構想。カピル21ビルは建て替え後、中高層部にマンションを設け、加古川図書館や子育てプラザもリニューアルする。市民会館は大ホール(千席程度)、小ホール(300~500席程度)などを整備する計画。低層部には商業店舗を誘致する。加古川ヤマトヤシキと加古川再開発ビルは、2028年3月まで賃貸契約を結んでおり、その後については未定。

 サンライズ加古川ビルも建て替える。医療機関や学習塾、飲食店などの誘致や、事業者のオフィスとしての利用を想定する。

 駐車場ビルは、周辺駐車場の整備状況や需要を調べながら、建て替え時期や利用方法を検討するという。

 再整備案では、駅北側の「31街区」と呼ばれる市有地での高層ビル建築計画も合わせ、南北で一体的に推進する構想を描く。同計画は新型コロナ禍を受けて20年度から凍結されているが、駅南の3ビルの建て替えよりも先行して進め、低層部には商業店舗や憩いの場、中高層部にはマンションを整備する。今後10年程度で完了させたいという。

 このほか、駅南北のバスターミナルやタクシー乗り場などとして使われている交通スペースも再編。歩行者らが憩える芝生広場などを、新たに設けるという。

 市は今後、各ビルの区分所有者らの合意形成を進め、準備組合を設立する方針。また、JR西日本や加古川商工会議所、商店街の関係者、学識者らによる検討会で、今回の案について意見を聞き、議論していく。岡田康裕市長は「駅周辺ににぎわいを取り戻し、加古川ならでは魅力づくりの核にしたい」と話した。

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