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 兵庫県加古川市の市民意識調査で、「教師が子どもを指導するために体罰も必要だ」と答えた人の割合が、計17・9%に上ったことが分かった。5年前の調査と比べて半減したが、体罰を容認する考えが根強いことがうかがえる。特に男性の割合が高かった。市は人権教育施策の指針となる基本計画(2023~27年度)を3月に策定し、体罰が児童虐待や人権侵害に当たることを、さらに周知していく方針。

 調査は21年11月に3千人を対象に行い、809人から回答があった。回答率は27%。前回は16年に実施している。

 「教師の指導に体罰も必要」の設問には、「そう思う」が4・4%(前回9・8%)、「どちらかといえばそう思う」が13・5%(同27・7%)に上った。計17・9%は、前回の計37・5%から19・6ポイント下がった。男女別では、男性が計25・0%、女性が計13・6%。年代別では、40代と50代で20%を超えるなど、高い傾向が見られた。

 また「保護者が子どものしつけのために、体罰を加えることは仕方がない」の設問には、「そう思う」4・1%(前回5・6%)、「どちらかといえばそう思う」15・1%(同19・8%)で計19・2%になり、前回より6・2ポイント下がった。

 各地で学校部活動の指導者による暴力が問題になっているほか、親権者に子どもを戒めることを認める「懲戒権」が民法から削除されるなど、社会的な情勢が影響しているとみられる。

 このほか、調査では家族や性差への意識についても聞いた。

 「女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく育てるべきだ」には、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」が計27・1%(前回36・1%)に。「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」が計38・8%(同31・2%)に上り、前回調査と違い、否定する意見の方が多かった。

 また「男同士、女同士の結婚も認めるべきだ」には、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は計36・2%で、前回調査時から10・3ポイント伸びた。

 市は3月に策定する基本計画を基に、子どもの人権意識の向上や、性別による差別的な取り扱いの解消などを進めていく。

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