＜はりまスポーツ＞バスケ・姫路イーグレッツホーム開幕戦 果敢に攻め、格上に粘り 24日から再び本拠地戦

2022/12/17 11:30神戸新聞NEXT

＜はりまスポーツ＞バスケ・姫路イーグレッツホーム開幕戦　果敢に攻め、格上に粘り　24日から再び本拠地戦

得点ランクトップのエース白崎は攻撃の中心となって果敢に攻めるも、アイシンの分厚い守備に苦しんだ＝ヴィクトリーナ・ウインク体育館

姫路での初本拠地戦。笑顔のハイタッチで試合開始に臨む選手たち＝ヴィクトリーナ・ウインク体育館

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得点とともに火の玉ボールが流れていく電子看板＝ヴィクトリーナ・ウインク体育館

（右から）遠藤真帆、石牧葵

　女子バスケットボール・Ｗリーグの姫路イーグレッツは１０日、兵庫県姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館で、新規参入後初となるホーム開幕戦を戦った。地力に勝るアイシンを相手に粘りを見せたが、故障者が相次ぐ状況も重なって５８－９３とあえなく完敗。翌１１日も５０－１０４と地元ファンに勝利を届けることはできなかったが、２４、２５日には再び同体育館でホームゲームが開催される。相手は強敵シャンソン。イーグレッツは意地を見せることができるか。（大山伸一郎）

　現在８位とリーグ中位のアイシンに、２戦連続でＷの底力を見せつけられた。激しいディフェンスに阻まれ、ボール運びもままならない時間帯が増えた２連戦。相手にボールを奪われ攻撃権を与えてしまうターンオーバーは、初戦で今季チーム最多の２０、２戦目はさらに激しく当たられて２５を記録し、そこから許した速攻で失点を重ねた。

　ゴール下では、これまでインサイドで体を張ってきた須永麻美、矢野凪紗の負傷が響いた。矢野は２戦目こそひざの故障を押して出場したが本調子には遠く、２戦合計のリバウンド数は姫路の６６に対しアイシンは９５と得点差に直結。主将でエースの白崎みなみは「しっかり切り替えて、一つ一つ改善していく」と悔しさをこらえた。

　「できたことはほとんどなかった」と振り返った伊与田好彦ヘッドコーチだが、ベテラン指揮官は小さなチャンスを探し求める。連戦後、ミスが出たプレーの映像を全員で細かく見返しながら、選手には組織としての約束事の徹底を求め、語りかけた。「今できる最高努力を毎日続けよう」

　ヴィクトリーナ・ウインク体育館でのシャンソン戦は２４日午後２時、２５日は午後１時に笛が鳴る。

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■本拠地開幕戦、電子看板が試合盛り上げに一役

　姫路のＷリーグ初本拠地戦で、コートサイドに設置された横８メートル、高さ１メートルのデジタルサイネージ（電子看板）２枚が会場の盛り上がりに一役買った。攻撃と守備を分ける軽快な音楽やＭＣのアナウンスとともに、得点やタイムアウトを伝える映像が流れ、トップリーグの雰囲気を演出する。

　同チームでＬＥＤ映像システムを手がける米山明徳営業部長が１０月から準備を始めた。パネルを調達して練習拠点の鶴居中で組み立て、映像制作は東京在住のトップクリエーターに依頼した。

　試合では得点に合わせて的確に映像を流し、攻守の切り替えが激しい競技の観戦を手助けする。米山さんは来週のシャンソン戦に向け「ミスのない準備と操作でもっと盛り上げて、何よりたくさんの観客にバスケットボール観戦を楽しんでもらいたい」と意気込んでいる。

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■頼もしい新戦力　石牧葵と遠藤真帆の入団内定発表

　Ｗリーグ各チームのアーリーエントリー（入団内定）選手が発表され、姫路には石牧葵（愛知学泉大）、遠藤真帆（日本福祉大）の２人が登録された。

　石牧は浜松開誠館高（静岡）時代に世代別日本代表にも選ばれた得点力が魅力のシューティングガード。３ポイントシュートと鋭いドライブを武器に、愛知学泉大のインカレ４強にも貢献した。１６６センチ。

　遠藤は市沼津高（静岡）から日本福祉大（愛知）に進んだスモールフォワード。強豪ひしめく東海リーグでリバウンドランキングトップに輝き、得点力も期待される。１７２センチ。