
新聞協会賞を受賞した企画「兵庫県知事選 あの熱狂の中で」の第1部「さいとうさんと私」の連載をまとめています。以下のリンクからお読みいただけます。
プロローグ 何が心を揺さぶったのか 「主役」の県民 さまざまな物語
すさまじい熱狂だった。昨年秋の兵庫県知事選で巻き起こった大きなうねりのことだ。何が本当で、誰の言葉を信じれば良いのか。「陰謀」「既得権益」「隠された事実」…。3カ月が過ぎた今も膨大な情報がネット上に飛び交う。確かに日本中の注目を集めた選挙だった。しかし、選挙の主役は間違いなく私たち兵庫県民だ。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(1)疑問と違和感 情報氾濫「どっちが本当?」それぞれのイメージ、膨らんでいった
連日連夜、兵庫県政のニュースがこれほど注目されたことがあっただろうか。
発端は知事の斎藤元彦の一言だった。「業務時間中にうそ八百を含め、文書を作って流す行為は公務員として失格です」
昨年3月27日。恒例の春の人事異動がトピックとなるはずだった知事会見の直前、退職を4日後に控えた元西播磨県民局長の解任と「退職取り消し」という異例の処分が発表された。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(2)報道不信 なぜ報じない?「神戸新聞やめました」
多くの兵庫県民に衝撃を与え、斎藤元彦に目を向ける一つのきっかけとなったのは元県民局長の死だ。自死とみられるが、なぜ亡くなったのか、本当の理由は分からない。このため、神戸新聞を含む多くの報道機関が具体的な理由を報じることはなかった。結果として人々が求める答えは紙面になかった。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(3)熱情 「斎藤氏支援、心地よかった」推し活現象も
斎藤元彦に熱情とも呼べるほど、熱く心を寄せた支持者がいる。特製のうちわをつくって演説会場に駆けつけ「アイドルの推し活のよう」と呼ばれた現象もあった。濃淡はあれど、斎藤の一挙手一投足に魅了されていた。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(4)投影 自己主張しない所作、自分重ねた
兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)は3日、8カ月にわたった調査の報告書案を確定させた。知事斎藤元彦の部下への言動は「パワハラと言っても過言ではない不適切なものだった」。斎藤が主導した告発文書問題の対応についても「公益通報者保護法違反の可能性が高い」と結論づけた。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(5)拡散動画 若者だって不安「切り取り戦争です」
昨年秋の兵庫県知事選で注目されたのは、交流サイト(SNS)に慣れ親しんできた若者の動向だ。総務省の2023年度調査によると、20代の1日の平均利用時間は、テレビが53・9分なのに対し、ネットは5倍以上の275・8分だった。そして神戸新聞社の出口調査では、20代の6割以上が斎藤元彦に投票していた。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(6)政策重視 若者世代へ投資、「見てくれている」
少子高齢化が進む中、人口が多く、投票率も高い高齢者向けの政策が優先される「シルバー民主主義」が指摘されて久しい。今回の兵庫県知事選でも、県選管が算出した年代別の推計投票率で最も低いのは20代の35・66%だった。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(7)陰謀論 「利権にメス」身近な口コミ信じ
大規模地震で倒壊の恐れがある兵庫県庁舎1、2号館をめぐり、前知事の井戸敏三が2019年に打ち出した構想は両庁舎を統合して新庁舎を建て、隣にホテルを誘致するというものだった。25年度の完成を目指し、詳細設計や業者選定はこれからだった。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(8)公益通報 問題の核心、判断分かれ対立鮮明に
「公益通報者保護法違反の可能性が高い」。兵庫県議会が5日に了承した百条委員会の最終報告書は、元西播磨県民局長の告発文書について内容を調べずに「告発者捜し」をした知事、斎藤元彦の対応の違法性を指摘した。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(9)人口減 震災の打撃、高齢化 漂う閉塞感
兵庫県の人口は減り続けている。総務省統計局によると、県外への転出者が転入者を上回る「転出超過」は13年連続だ。2024年は7287人と、全都道府県で3番目に多かった。
これに対し、隣の大阪府は10年連続の転入超過。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(10)読者の声(上)家族も分断「やりとりかみ合わない」
兵庫県知事選の熱狂を生み出した県民の心の動きをたどる連載「さいとうさんと『私』」に読者から300通を超すメールが届きました。斎藤元彦知事への支持、不支持の双方の立場から擁護や批判の声が寄せられる中、知事選を通して家族や職場の仲間との間で対立が生じたことに戸惑い、憂うメールも多く届きました。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(11)読者の声(下)回り道でも、攻撃より話し合いを
連載に届いた300通を超すメールの中には、誹謗(ひぼう)中傷や真偽不明の情報が飛び交ったネットの情報との向き合い方、交流サイト(SNS)と選挙のあり方について考えるものも多く寄せられました。…続きはこちら
<さいとうさんと私>(12)熱源 良心や正義感、デマ交じり熱量増幅
あの熱狂はどこから生じたのか。私たちはまず、兵庫県民が昨秋の県知事選で再選した斎藤元彦にどう向き合ったのか、一人称の物語に耳を傾けることが大切だと話し合った。それをせずには、私たちのまちで起きたことに迫れないのではないか、と。…続きはこちら
























