佐藤精機株式会社

代表取締役社長 佐藤 慎介

地方での創造に価値観

―宇宙ビジネスが広がりを見せている。

 工作機械で金属を削り出す切削加工を手掛け、オーダーメード製品を多く手掛けています。従業員40人ほどの小さな企業ですが、近年では、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った試料を運ぶステンレス製輸送容器を宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納めました。これが契機となって米航空宇宙局(NASA)にも容器を納品しました。この3月に民間初のロケット打ち上げに挑戦したスペースワンのロケット「カイロス」の内部部品にも当社製品が使われています。

―鳥取県が取り組む宇宙産業の創出にも協力している。

 鳥取県では宇宙関連産業を地域の未来を担う新産業と位置づけ、宇宙関連のベンチャー企業などを全国から誘致しています。当社も一昨年、現地にサテライトオフィスを開設し、昨年からは主に宇宙産業向けの「ものづくりクラスター」のまとめ役を任されています。鳥取県内の地場企業が大手企業から部品作りを任せてもらえるよう、技術力の底上げに向けた取り組みをアドバイスしています。

―地方でのものづくりにこだわっている。

 欧州の地方に根付いたものづくり中小企業の底流にある、目に見えないところまで行き届かせるマニュファクチュールの精神を大切にしています。来春、たつの市のテクニカルセンターに増設するロケット・宇宙関係部品製作専用製造棟には私の考えに共感していただいた現代陶芸界の鬼才、三輪龍氣生(みわりゅうきしょう)氏の作品を展示します。また本社の隣接地を購入し、ガーデンとして整え、ネイチャーポジティブの姿勢を体現します。地方だからこそできるものづくりの価値観にワクワクできる人たちと一緒に仕事をしていきたいと考えています。

法人概要

「カイロス」の打ち上げイメージ
所在地〒671ー1261 姫路市余部区下余部240の6
TEL079・274・1047
創 業1955年
事業内容産業機器全般および部品の制作・組み立て各種、工作機械による切削加工
資本金1800万円
従業員数40人(2026年3月末日現在)
関連施設たつのテクニカルセンター(たつの市揖西町土師1の18)、サテライトオフィス「SANDBOX TOTTORI」(鳥取市浜坂1390の224)
ホームページhttps://www.ssc-e.co.jp/TOP/