代表取締役社長CEO 両角 元寿氏
環境貢献の製品が伸長
―事業を取り巻く市場環境は。
1958年の創立以来、ブレンド、合成、精製技術を駆使し、自動車部品の製造工程で用いられる特殊潤滑油をはじめ、高シェア、オンリーワンの製品を数多く有しています。前期は主力の自動車分野向けの潤滑油が振るわなかったものの、工作機械向けの切削油が好調だったほか、データセンター整備の活況を受けてハードディスク表面潤滑剤が伸び、利益が大幅に増えました。今期は、中期経営計画最終年度であり、掲げたテーマの遂行に取り組みます。業績については、切削油、ハードディスク表面潤滑剤が引き続き好調なほか、海外拠点の合理化や高付加価値製品の増販の効果も見込んでおり、増益を予想しています。
―サステナビリティー(持続可能性)に向けた取り組みは。
原料調達から廃棄までのライフサイクル全体を評価し、環境への負荷を低減する製品「MORESCO Green SX(MGS)」の全製品に占める売上比率を2026年度に40%にまで増やす目標が視野に入ってきました。今後も、再生油を利用した製品開発の幅、エリアが広がりつつあるほか、半導体装置向けに開発した有機フッ素化合物(PFAS)を含まない潤滑剤の需要の伸びも期待できます。MGSの製品群は付加価値も高く、利益の創出にも大きく寄与しています。
―新規事業が育っている。
実用化に向け研究開発が進む核融合発電用の耐放射線性潤滑剤は当社のオンリーワンの製品であり、将来期待できる分野です。そのほか、従来から取り組んでいるペロブスカイト太陽電池の発電効率向上につながる封止材、重要疾患の発症を抑止することが期待されているオートファジー(細胞が自己成分を分解する機能)活性化薬についても引き続き開発に注力していきます。
法人概要
| 所在地 | 〒650-0047 神戸市中央区港島南町5の5の3 TEL078・303・9010 |
|---|---|
| 設 立 | 1958年10月27日 |
| 事業内容 | 特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、デバイス材料などの化学品の開発、製造、販売 |
| 資本金 | 21億1829万円 |
| 売上高 | 343億7400万円(2025年2月期) |
| 従業員数 | 連結795人、単体372人(25年2月28日現在) |
| 支社・支店・工場 | 本社・研究センター、東京支店、大阪支店、名古屋営業所、赤穂工場、千葉工場 |
| ホームページ | https://www.moresco.co.jp/ |

