
代表取締役社長
竹内 一弘氏



代表取締役社長
竹内 一弘氏
音を届けて社会に貢献
―中期経営計画(2018~20年度)の2年目の状況を。
中計では、お客さまのさまざまな課題を、「音の報(しら)せる力」で「安心」「信頼」「感動」の価値へと変えていくことを掲げました。2年目の前期は、国内では減災・防災市場向けのスピーカーなどが、海外ではアジア・パシフィック地域で交通インフラ市場向けの放送設備が好調でした。最終年度の今期は、非常用放送設備、解析機能を併せ持つ防犯カメラなどの新商品で収益を上げたいと考えています。
―音の価値を高める取り組みについて。
現在、自治体と共同で、公共交通関連施設においてAI(人工知能)を搭載したカメラで混雑具合を感知し、混雑時にのみ音声案内を流し、空いているルートへ誘導する実証実験を計画中です。また、今年から小学5・6年生で必修となる英語の授業で、教室のどこにいても発音が明瞭に聞こえる拡声システムの開発にも取り組んでいます。届けたい人にしっかりと聞こえるように音を届けることを通じて社会課題の解決に貢献します。
―新たな開発拠点、ナレッジスクエア(宝塚市)が今年12月にグランドオープンの予定です。
「共創」の場と位置付け、取引先や大学、研究所、スタートアップ企業などと意見を交わしながら開発できる空間にしたいと考えています。また、TOAが考える「音の報せる力」を具現化した未来型のソリューションに触れられるようにします。例えば、外国語をリアルタイムに翻訳しつつ議事録を作成し、マイクを手に持ったり卓上に設置したりせずに世界の拠点とストレスフリーな会議ができるシステムや、災害時により高精度な避難誘導ができる非常用放送システムなどです。それらを実際に体感いただき、一緒に新しい機器、サービスを開発していける場にできればと考えています。
法人概要
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12月にグランドオープンするナレッジスクエアでは、未来型ソリューションを展開・発信 |
所在地 | 〒650-0046 神戸市中央区港島中町7の2の1 TEL078・303・5620 |
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創 業 | 1934年 |
事業内容 | 拡声放送機器、通信機器、その他情報伝達機械器具の製造販売、音響機器、映像機器、電子・電気機械器具の製造販売など |
資本金 | 52億7900万円 |
売上高 | 連結463億3800万円、単体328億 1500万円(2019年3月期) |
従業員数 | 連結3253人、単体803人(19年3月31日現在) |
支社・支店 | 国内約30カ所 |
関連会社 | 国内4社、海外19社 |
ホームページ | https://www.toa.co.jp/ |