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10期目の抱負を語る渡海紀三朗氏=高砂市曽根町
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10期目の抱負を語る渡海紀三朗氏=高砂市曽根町

 31日に投開票された衆院選。兵庫10区(加古川、高砂市、稲美、播磨町)で自民党前職の渡海紀三朗氏(73)が10選を決め、比例近畿で日本維新の会新人の掘井健智氏(54)が初当選した。一夜明けた1日、選挙戦の受け止めや今後の抱負などを聞いた。

 -衆院解散から投開票まで、17日間は戦後最短だった。選挙戦を振り返って、どう感じるか。

 「これまで12回の選挙の中で、勝ちたい気持ちが一番強かった。だから疲労感はない」

 -それはなぜか。

 「今まで取り組んできたことが実現に近づいているという実感があるから。少なくとも(世界と競える大学を育てる)10兆円規模の大学ファンドはほとんどできている。これは岸田総理が所信表明でも述べている。大学改革も、ほぼまとまりつつある」

 「科学技術・イノベーション(技術革新)も、岸田政権の経済成長戦略のメインに据えられた。これをやらないと日本は沈む。沈まなくても世界に取り残される。ポストコロナで、わが国が前に進むために、最も大切な分野になる」

 -前回選から得票を約1万5千票減らした。

 「コロナの影響で、いつもの選挙と違い、できないことがいっぱいあった。いつものように細かく集会をやって、多くの人に話を聞いてもらうことができなかった。政権与党に対する批判もあったと思う」

 -選挙戦では、森友・加計学園を巡る公文書改ざん問題の再調査を訴えるなど、自民党を変える必要性に言及していた。

 「今の政治には説明が少なすぎる。安倍、菅政権の政治姿勢に国民の批判があったのは事実。批判に対して、答え切れているかというと答え切れていない。街頭演説をしている時に、(有権者から)批判を受けたこともあった。信頼されるため、国民に納得してもらわないといけない」

 「(躍進した)維新との違いは、(党副代表で大阪府知事の)吉村さんがコロナ対策を積極的に説明していたこと。大阪のコロナ対策は、全てがうまくいっていないかもしれない。しかし、こういう理由でこういう対策を取るという説明や、うまくいかなかった時も、反省をきちんと述べている。それが信頼につながったのだと思う」

 -大学などの高等教育の無償化も訴えた。

 「岸田総理も所信表明で、(大学卒業後の所得に応じて奨学金などを返済する)『出世払い』の仕組みの検討を述べている。既に制度設計はできている」

 「国際的には(この仕組みを)オーストラリアで導入しており、大学の授業料を無償化している。オーストラリアでは、大学卒業後に一定の所得があれば、税金に数%上乗せして社会に還元し、そのお金が原資になって次の子どもが無償で教育を受けられる」

 -教育政策はライフワークになっている。

 「教育というのは子どもへの投資。だから予算が足りなかったら、借金してでも取り組まないといけない」

 -憲法改正への考えは。

 「まずは議論すべきだ。安倍総理在任中は議論しないという野党の姿勢は疑問だった。憲法を決めるのは国民。国民投票という主権在民の手続きが最後にあるにもかかわらず、国会は国民に何も選択肢を示せていない。これは、サボっていると言われても仕方がない。議論せず、国民に選択肢を示さないのは許されない」

 -憲法9条への考え方は。

 「9条の議論はしなければならない。9条に自衛隊を明記しても、何も変わらないという意見はあるだろうが、憲法に書くことに意味があると思っている。それは不毛な(自衛隊の)違憲論争が続くから。既に国民の大半が自衛隊を認めている。国を背負って危険な場所に行ってもらうのだから、自衛隊の身分を、国家が国民の合意を得て、憲法にはっきりと書くべきだ。これは専守防衛という基本的な部分を変えろということではない。もっとシンプルにやればいいことが、政治の道具になっている。そんな時代じゃない」

 -地元の課題は。

 「播磨臨海地域道路や国道2号の4車線化は進んでいる。(高砂市の)山陽電鉄の高架化やJR東加古川駅付近の立体交差化なども、長期間の事業になるが、道筋は付けたい。お役に立てる自信はある。渡海紀三朗を使ってもらいたい。皆さんが育ててくれたんですから」

 -やる気がみなぎっている。

 「国政に出て、この国の未来に対して仕事ができたという実感がなければ、(国会議員を)やっている意味がない。国会議員をすることが目的じゃない。未来に対して仕事をする手段にすぎないのだから」

 -当選確実が出た直後のあいさつで「これまでの集大成として、この国を前に進めたい」と言った。「集大成」とは今後、後継者を考えていくという意味か。

 「集大成というのは、今までやってきたこと、これまで議論してきたことを仕上げるという意味だ。後継というのは有権者が決めるべきものだ」

 「(1986年初当選の)同期が67人いたのが、今回の選挙で4人になってしまった。(今後の進退は)考えない方がおかしい。しかし、それは次に(衆院選が)きた時に考えようと思っている。しがみついてはいない。今回はしがみつきましたけどね(笑)」

(聞き手・斉藤正志)

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