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初当選した選挙戦を振り返る掘井健智氏=加古川市平岡町新在家
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初当選した選挙戦を振り返る掘井健智氏=加古川市平岡町新在家

 31日に投開票された衆院選。兵庫10区(加古川、高砂市、稲美、播磨町)で自民党前職の渡海紀三朗氏(73)が10選を決め、比例近畿で日本維新の会新人の掘井健智氏(54)が初当選した。一夜明けた1日、選挙戦の受け止めや今後の抱負などを聞いた。

 -衆院で維新の議席は4倍近い41人となり、公明を抜いて第3党に。県内でも立候補の9人全員が当選した。大躍進をどう受け止める。

 「維新は与党の大阪で新型コロナウイルス感染対策の実績を出してきた。党副代表の吉村洋文府知事は役人に頼らず、先頭に立ってやってきた。政治の理想の姿だ。一方で、自民の政治が古くなり、有権者の自民への信頼が薄くなっているのではないか。立憲民主のように反対ばかりせず、大阪の改革で実績のある維新に任せたい、という雰囲気が浸透してきたと思う」

 -選挙戦で感じたことは。

 「一般の人が、自分の一票が政治とつながっている感覚を持ち始めた。選挙戦でも店の中から『頼むで』と声を掛けてくれたり、手を振ってくれたりする人が多く、手応えを感じた」

 「加古川市では工場誘致で人口が急に増え、30万都市に近づいている。企業、市役所、労働組合、みんながウィンウィン(相互利益)の関係で、商工会議所などが連携してある意味うまくまちを回してきた。そのやり方が今、通じなくなってきている。リーダーたちの元に人が集まってきて、利権のようなものも生まれている。新住民も増える中、そういう価値観が通じなくなってきたのと、まちに閉塞(へいそく)感が生まれていて、その受け皿になったのだと思う」

 -吉村副代表が公示翌日の10月20日に加古川入りし、応援演説。数百人が集まった。手応えを感じたか。

 「吉村さんが来てくれたら、あれぐらいは集まる。自分自身としてはあれでいけるとは思わず、半信半疑だった。選挙戦後半でまちの人の反応が良くなり、改革を期待する声を多く聞いた時、手応えを感じた。加古川市議選や兵庫県議選で経験したことのない雰囲気だった。獲得した6万票近くの票は想定できる目標だった」

 -高まった維新の存在感をどう改革に生かすか。

 「自民も正しいこと、やるべきことは分かっていると思うが、しがらみがあり、国会の中で実行できていない。維新が『改革の空気感』を出していきたい。兵庫県議会でも、維新の提案で政務活動費削減などを実行してきた。自民もそれに引っ張られて同調した。実は、腹の中ではそれが正義だと思っていたからだ」

 -今後何に取り組むか。

 「やりたいことは山ほどある。景気が悪い。コロナ禍の前から国内総生産(GDP)が上がらず、デフレから脱却できていなかった。財務省の意向を受けて増税するのではなく、金融緩和を続けて市場にお金を回し、経済を立て直す」

 「北朝鮮が日本の排他的経済水域(EEZ)にミサイルを撃ち込んできているが、日本ではあまり騒ぎになっていない。差し迫った危険があるのだから、敵基地の攻撃能力を持つべきかということも国民にきちんと説明し、議論すべきた」

 「憲法改正について、9条は個人的には触らなければならないと思っている。日本が軍事力を持たないという前提があるため、自衛隊が公務でできないことがある。中国は尖閣諸島に何度も侵入してきており、『うちの国に触れたら、とても危ない』というメッセージを出さなければならない。黙っていたら平和は来ない」

 「兵庫10区は車の渋滞が多く発生し、物流のアクセスが悪い。播磨臨海地域道路(神戸市西区-太子町)をきっちりと早期に造り、その上で大阪まで延伸させたらどうか。地方分権のためには交通網整備が大事だ」

(聞き手・笠原次郎)

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