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ゴールした阿部江利記者。制限時間まで10分を切っていた=15日午後、神戸市中央区港島中町6(撮影・中西幸大)
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ゴールした阿部江利記者。制限時間まで10分を切っていた=15日午後、神戸市中央区港島中町6(撮影・中西幸大)

ゴールした阿部江利記者。制限時間まで10分を切っていた=15日午後、神戸市中央区港島中町6(撮影・中西幸大)

ゴールした阿部江利記者。制限時間まで10分を切っていた=15日午後、神戸市中央区港島中町6(撮影・中西幸大)

 6時間51分16秒。タイムオーバーまで10分を切っていた。人生初のフルマラソンは甘くなかった。

 20キロ過ぎまでは順調だった。「頑張れ」の声援のシャワーに目は終始潤みっぱなし。阪神・淡路大震災で大きな被害が出たJR鷹取駅近くでは、地元の人とおぼしきおっちゃんとハイタッチ。「元気もらったで。ありがとう」のおっちゃんの言葉に「それはこっちのせりふ。うちは何もできてなくてごめん」と心の中で返答。一人で勝手に感極まり、涙と鼻水をこらえて走った。

 雲行きが怪しくなったのは復路。声援に勇気づけられても笑顔を返せない。「ごめんなさい」を心の中で繰り返し前進。やがて恐れていた膝痛。練習不足と不摂生がたたり、ピッチが上がらない。

 記者の横を、途中棄権のランナーを収容するバスが通り過ぎていく。最後の難所の坂道では、往路で90歳とうかがったおじいちゃんが記者の横を軽やかに駆け上がっていく。

 神戸マラソンのテーマは「感謝と友情」だ。ゴールするまで、数え切れないほどの「頑張れ」をもらった。これを感謝の気持ちにして誰かにお返しせねば。膝痛と筋肉痛に苦しみながらそう考えている。(阿部江利)

2015/11/15

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