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120 WORKPLACE KOBE

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インタビューにこたえる取締役の河北憲治さん=120ワークプレイズ神戸
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インタビューにこたえる取締役の河北憲治さん=120ワークプレイズ神戸

インタビューにこたえる取締役の河北憲治さん=120ワークプレイズ神戸

インタビューにこたえる取締役の河北憲治さん=120ワークプレイズ神戸

 120WORKPLACE KOBEに入居している「株式会社 Advanced Design Technology Japan」を紹介します

・主な事業内容 ターボ機械設計ソフトウェア(TURBOdesign Suite)の販売、サポートおよび設計受託

・アピールポイント 独自の設計法(3次元逆解法)により、機器性能の向上、開発リードタイムの短縮に役立ちます

・日本法人設立の動機 本社(外資)の完全子会社による代理店業務により、日本の代理店よりもお客様へのサポート品質を向上し、またお客様の多様なニーズに迅速に対応するため

     ◇     ◇

<インタビュー> 取締役 河北憲治さんに聞く

-お仕事の内容をごくごく簡単に教えて頂けませんか。できれば高校生が想像できるレベルまでかみ砕いていただけると有り難いのですが

 扇風機のように、羽根がぐるぐる回って仕事をするような機械を「ターボ機械」と言いますが、私たちはその羽根の形状を設計するツール(ソフト)を販売したり、設計自体を請け負ったりしています。

 従来の設計では、まず、羽根の座標点を指定して形を決め、次に実際にモノを作って実験したり、流体解析を行ったりして性能評価をしながら、いい設計を見つけようとします。一方、弊社のソフトは、先に羽根の形を指定するのではなくて、理想的な圧力分布、理想的な流れから逆算して、形状がどうなるか、というのを計算してくれるツールです。

-すみません。もう少し説明していただけますか

 (笑顔で)羽根の表面にかかっている圧力の分布があるとします。流体は、圧力の高いところから低いところに流れますので、圧力のバランスが、羽根面付近の流れを、ある程度決めているわけなんです。弊社のソフトは、形を指定するわけではなくて、圧力分布を指定して設計し、結果として羽根形状が決まります。羽根の表と裏の圧力の差の分布を「翼負荷分布」というんですが、実際には、この翼負荷分布をコントロールします。こういう翼負荷分布だったら、いい流れになるから、こういう翼負荷分布を指定した場合、逆に、形状がどうなるのか、というのを計算してくれます。

-理想的な翼負荷分布から形状を決めていくんですか

 そうですね。羽根の間をきれいに流れる主流の方向があるじゃないですか。その主流に対して、違う方向の流れのことを「二次流れ」といいます。この二次流れは、その流れる方向に、圧力の勾配があるから発生するんですが、この二次流れは余計な流れですね。二次流れを出来るだけ抑制できる理想的な翼負荷分布を指定すれば、性能の良い羽根が設計できる、というのが設計思想です。

-二次流れをゼロにはできないのですか

 ゼロにするのは難しいのですが、抑制することは可能です。こういったターボ機械というのは、いつも同じ流量で運転されるとは限りません。多かったり、少なかったり、いろんな流量で運転されますので、一番効率がいい流量というのはあり、そこでは二次流れを抑制した設計は可能です。ただ、それを外れてしまったところでは、どこかで大きな二次流れが出てきます。

-具体的な業務を教えていただけますか

 ソフトを販売したり、うまく使えないお客様に対してはサポートしたりします。設計を頻繁にしないお客様に対しては、こちらで設計を請け負うこともあります。

 日本法人を作った目的の一つはコンサルタント業務や、設計受託を伸ばしたいと考えたからです。ぜひ大きく育ててみたいと思っています。

-アピールポイントには「独自の設計法」とありました。先ほどお話しいただいた「理想的な翼負荷分布」から形を決めていく設計法ですね

 形状を設計して解析するのではなくて、解析の結果の一つである、翼負荷分布をインプットとして与えた時に、結果として形状がでてきます。これを「逆解法」といっていますが、商用で扱っているのは、世界中で弊社だけです。従来の設計では、良い性能を得るために解析と設計を何度もいったりきたりしなくてはいけません。それに比べて、いい形、いい性能がでるはずの条件を先に与えてから羽根の形状を設計しますから、設計を完成するまでの時間が短縮できます。

-ご自分でも設計されているとのことですが、どういうところを工夫されていますか

 設計では、基本的に効率を上げることが求められますので、そのために翼負荷分布や流路形状などを最適化ツールも使いながら調整します。それに加えて、ファンなどでは騒音を小さくできるように考慮したり、ポンプなどでは、キャビテーションを抑制するように考えて設計したりしています。H2ロケットが打ち上げ失敗したことがありましたが、キャビテーション(※)が原因の一つだったと考えられています。

-最後に目標をお聞かせください

 弊社のソフトを使ってくれそうなお客様、メーカー様は大企業から100人規模の会社まで日本にはたくさんいらっしゃいます。少しずつユーザーを増やしていきたいと思います。

   ※キャビテーション:泡の発生と消滅が起きる物理現象。空洞現象。

【メモ】

・代表者名   Mehrdad Zangeneh(メーダッド・ザンゲネ)

・連絡先    078-855-5482

・Webサイト   https://www.adtechnology.com/jp

・主な顧客   ターボ機械(ポンプ、ファン、コンプレッサー、etc.)メーカー

・120の活用法  打合せ場所およびソフトウェアの操作トレーニング場所として利用しています。ユーザー会のような催しができればよいと思っています

2019/11/15

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