120WORKPLACE KOBEに入居している企業・団体を紹介します。今回は「一般社団法人 カラータイプ協会」です
・主な事業内容
インストラクターの養成、セミナー開催
・アピールポイント
色彩心理を活用し、コミュニケーションの悩みを解決します
・創業の動機
もともと色彩検定講師やカラーコンサルタント業に従事していた代表が『心理面で色彩を活用することで世の中の様々な課題を解決できるのでは』と考え一般社団法人カラータイプ協会を設立しました。
◇ ◇
<インタビュー> 代表理事 河野万里子さんに聞く
-河野さんがカラータイプ協会を発足させたきっかけをお話しいただけますか
私は色彩検定やカラーコーディネーターなど、カラー(色)に関わる各種団体で講師を務めてきました。大学で講義をしたり、講師を養成する講座の先生もしてきました。2002年に株式会社「色彩舎」を立ち上げ、私が習得したものを皆さんに伝えてきましたが、色彩学、パーソナルカラーなど既存の理論だけでは弱いと思い、2009年に「カラータイプ」という新しいメソッドを開発。カラータイプインストラクター協会(現在の一般社団法人カラータイプ協会)を発足させました。
-既存の理論が弱いと思われた理由は何ですか
既存の色彩理論を教えていたときから、何かが足りないという思いがありました。色相、彩度、明度などの色の知識だけでは、目の前の人にカウンセリングはできないんです。「赤色のイメージは情熱的」といった色の知識を披露しても、それだけではビジネスの現場に落とし込むことが難しい。そこで、心理の観点がもっと必要だと思ったのです。
-色彩心理とは何ですか
視覚を通じて私たちの心理や精神に及ぼす「色彩の影響」のことで、私たちは無意識のうちに色から影響を受けています。逆に、心の状態から外側に出てくる色が決まります。この色を分析すると、その人の心理が読み取れます。
色彩心理の先駆けであるゲーテは「黄色は近くに見え、青は遠くに見える」と言ってます。ただ、言葉では幾つか示されていましたが、私たちがカウンセリングやコンサルティングに使える図示したものはありませんでした。また、色彩理論の「色相環(※)」では、黒と赤は無彩色と有彩色として配置されますが、共にインパクトの強い色で、心理的には近い色といえます。そこで色彩心理の観点から、色どうしの相関関係を表現した「カラータイプマップ」をつくりました。
※色相環:色の相違を円環状に順序立てて並べたもので、色を体系化して説明する時に用いる
-カラータイプの理論と既存の理論との違いを簡単に教えてください
例えば、記者さんに似合う色がグレーとします。従来のパーソナルカラーの世界でいえば、「グレーが似合います」と言うだけです。でも、記者さんがグレーが嫌いだったらどうなりますか。物理的な診断だけでは心理がおいてけぼりになりますね。逆に、記者さんが赤色が好きだとします。その場合、赤色の服は心理的には満足できますが、「似合いますか」という問題が出てきます。従来の理論は、見た目の色と心理をつなぐものがありませんでした。この2つを融合させたのがカラータイプ理論です。
アパレルショップの研修のときですが、接客技術のない人はお客様が「赤が好き」と言えば単純に赤色の服を出してくる。子どもでもできるサービスです。そうではなくて、赤が好きなお客様の心をひもといて、例えば「華やかさを好む」と理解すれば、グレーでも華やかなデザインの服は選択肢に入ります。心に秘めた願望を理解しながらアドバイスできるのが、私たちの強みです。
-カラータイプの理論はどういうところで活用できますか。主な事業内容を教えてください
基本は人間同士のコミュニケーションツールとして作成しています。自分は何者なのか。どの色を使えば、なりたい自分に近づけるのか。周囲にいる人はどういう性格なのか。どうコミュニケーションを図ればいいのか、などを分かりやすく解説しています。
個人を会社に置き換えれば、新人社員がどういう役割に向いているのか、目の前の上司とどう付き合えばいいのか、取引先とどう接していけばいいのか、などと企業でも役立ちます。私たちは素材メーカーのようなところがあって、社員研修、接客、学校、塾、婚活、就活など、いろんな分野で貢献できます。
事業内容としては、オリジナルのコミュニケーションツール「カラータイプ理論」を教えて頂くインストラクターの養成をしています。講座を受けていただき、スキルに応じて3級、2級、1級の資格が習得できます。1級は2級の人を、2級は3級の人を指導できます。家元制度のような形ですね。
インストラクターの属性によって、例えば、主婦の方であれば、自分と同じようなママさんの悩み、親子関係や夫婦関係の悩みにアドバイスできます。接客業の人なら、お客さんのファッションを見てその性格や心理を判断し、声をかけない方がいいとか、放っておいてはだめだとか、声をかけるときはほめた方がいいとか、ニーズをしっかり聞いた方がいいとか、言い方や商品の勧め方を変えて売上アップにつなげるなど、活用できます。
-色彩舎を経営する一方で、カラータイプ協会をつくられたのはどうしてですか
カラータイプはニュートラルな理論です。一つの企業の中に押し込めず、広く使っていただきたいという思いから協会をつくりました。心理を扱っていますし、誰が使ってもいいものです。企業色はいりません。
大学でも教えているんですが、カラータイプ診断をした学生が、すごく役に立ったと感想を書いてくれるんです。自己分析をして自分を知って、周囲とのコミュニケーションをどうするか考えてくれます。就活で困っていたり、自己肯定感が低く自信が持てない学生を見たりすると、若者の役に立ちたいと強く思います。一方で、ビジネスはビジネスとしてしっかり進めていきます。120ワークプレイス神戸でも、フロアを借りて診断大会などを開きたいですね。
【メモ】
・代表者名 代表理事 河野万里子
・連絡先 078・862・6990
・Webサイト https://www.color-type.jp/
・主な顧客 起業家、ビジネスマン、教育関係者、ウェブデザイナー
・120の活用法 神戸を拠点とする協会として産官学のつながりを強化したい
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