囲碁の関航太郎天元(21)に一力遼二冠(26)=棋聖、本因坊=が挑む第49期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第2局が17日、札幌市厚別区のホテルエミシア札幌で始まった。
第1局は3連覇がかかる関が208手まで中押し勝ちした。関がこのまま流れに乗って防衛まであと1勝に迫るか、3期ぶりの天元復位を目指す一力が踏ん張り、1勝1敗のタイに持ち込めるかが注目される。
立会人の秋山次郎九段(45)の合図の後、黒番の関が第一着を右上隅星(16四)に打ち下ろした。序盤から比較的速いペースで進み、黒31(4十八)、白32(17十三)まで穏やかな展開の中、左下隅で関が手厚く打った。一力は白40(3八)に打ち込み、左辺から中央へ向けて勢力を拡大したいところ。秋山九段は「黒5(3六)から黒7(3十七)までは珍しい形だが、両者とも研究済みなのかもしれない。まだ形勢は互角で、左辺の競り合いが続くだろう」と話した。
持ち時間は各3時間で同日夜までには勝敗が決まる見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTで中継している。
【天元戦中継サイト】こちら
【特集ページ】天元戦