第一着を打つ一力遼二冠(左)と関航太郎天元=22日午前、福岡市中央区、大濠公園能楽堂
第一着を打つ一力遼二冠(左)と関航太郎天元=22日午前、福岡市中央区、大濠公園能楽堂

 囲碁の関航太郎天元(21)に一力遼二冠(26)=棋聖、本因坊=が挑む第49期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第3局が22日午前9時、福岡市中央区の大濠公園能楽堂で始まった。

 天元3連覇を目指す関か、3期ぶりの天元奪取を狙う一力か。両者1勝1敗で迎えた第3局は、立会人の坂口隆三・九段(75)の合図で、黒番の一力が初手を右上隅の星(16四)に打ち下ろした。

 関が白12(13十六)と右下の黒石をけん制したのに対し、一力が黒13(16十五)と堅実に守るなど、穏やかな立ち上がり。関は白30(16十一)と右辺の黒地を制限し、一力は黒33(3十七)で左下隅の実利を確保した。

 解説の横塚力七段(29)は「2人ともゆっくりした展開を目指している。黒19(12五)も、左上隅に侵入する前に白の模様を制限する狙い。大きな地が見込めなくなり、後半の勝負になるのではないか」と話した。

 持ち時間は各3時間。同日夜までに決着する見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTでも速報している。

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